年末になると、

なぜか気持ちが少し落ち着かなくなります。


必要なものを買っているはずなのに、

「ついで」が増えて、

気づいたらカゴがいっぱいになっている。


正月の買い出しも、

毎年似たようなものを買っているのに、

「今年はこれもあった方がいい気がする」と思ってしまう。


これ、不思議なことではありません。


年末という時期そのものが、

そういう気分を生みやすくできているからです。


テレビ、ネット、店頭の雰囲気。

どこを見ても「年内に」「新年を気持ちよく」という言葉が並びます。


焦らされている、というより、

気持ちを切り替えやすい空気が、丁寧に作られている。


だから、

何かを整えたくなるし、

揃えたくなるし、

少し多めに買ってしまう。


それ自体は、悪いことではありません。


正月の準備は、

実用品というより、

「安心」を買っている側面が大きい。


神社やお寺のお札も、同じです。


信じているかどうかより、

「一年が切り替わる」という区切りを、

目に見える形で置いておきたい。


お札は、

運を上げる道具というより、

気持ちと空間を整える目印のようなもの。


だから、

買う人がいてもいいし、

買わない人がいてもいい。


年末にたくさん買う人も、

最低限で済ませる人も、

どちらが正しいわけでもありません。


「そういう設計の時期なんだな」と気づいていれば、

少し気が楽になります。


無理に抗わなくてもいいし、

無理に乗らなくてもいい。


今年も、

街は少しだけ騒がしくなって、

でも、年は静かに越えていきます。


分かったうえで、

今日は深呼吸して、

静かにスルー。


それも、ちゃんとした年末の過ごし方だと思います。