さて今夜は壁画のお話

夜の種族のみなさんこんばんは。
静寂をたたえた夜の時代、芸術が魔術だったころに思いを馳せて

古代人は洞窟の壁面に図象を残した。
それらはいったい彼らにとってどんな意味があったのだろう。
絵を地球に刻み込んだ瞬間、人の記憶は物語になったのだろうか。

僕たちのDNAに刻印されたその物語を聴いてみたい。

今夜もまた、静寂に帰ろう
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さて今宵は建築図集のお話-1

夜の種族のみなさんこんばんは。
静寂をたたえた夜の時代、芸術が魔術だったころに思いを馳せて

さて今宵は建築図集のお話-1
ボザール建築図集という画集があります。
ここには「建築されなかった」数々の建築の精密なスケッチが掲載されています。

建築家の頭の中だけで創造された美しく繊細でイマジネーションあふれる建築達。
まさにサイレントグラフィックな作品です。

今夜もまた、静寂に帰ろう
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さて今宵は詩、タイトルは「静寂の血脈」

夜の種族のみなさんこんばんは。
静寂をたたえた夜の時代、芸術が魔術だったころに思いを馳せて

静寂の血脈をどこまでも遡る
まだぬくもりの残る液体を遡る

微かに聞こえるため息のような声を頼りに

静寂の血脈をどこまでも遡る

ひんやりとし始めた液体を遡る
声は頼りなげに掠れはじめる

静寂の血脈をどこまでも遡る

冷え切った液体は石になり
声は暗闇に沈む

そしてまた静寂の千年がはじまる

今夜もまた、静寂に帰ろう
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