公務員試験の中で記述式は多くの受験生が苦手としています。
あまり長文の文章を書いたことがないからでしょうね。
教養科目の記述式は多くの公務員試験でありますが、専門科目の記述式がある試験は少ないです。
例えば都庁では専門科目の論述があります。
専門科目の論述は何が出題されて、どのように答えたらいいか判らないという方がほとんどだと思います。
しかし都庁の専門記述にははっきりとした傾向があります。
それは過去に都庁や特別区で出題された類似の問題が出題されやすいということです。
例えば最新の平成27年度憲法の問題は「国政調査権」からの出題でした。
この国政調査権の問題は実は平成11年度の都庁の問題で既に出題されています。
また平成25年度の「法の下の平等」に関しては平成16年度に出題されています。
都庁の平成23年度の「生存権」に関しては特別区の平成8年度に出題されています。
これは憲法だけではなく、その他の科目でも同じような傾向があります。
これらの傾向を踏まえると平成28年度に出題されやすい問題が各科目で絞られていきます。
一般の受験生は都庁や特別区の過去問など持っていないでしょうが、受験予備校では当然のように都庁
ゼミで過去問をやっています。
近年ではますます試験は情報戦の様相を呈しています。
公務員試験だけではなくその他の資格試験の受験を考えている方も情報収集は怠らないことが重要だと
思います。
筆者のホームページはhttp://maedatakalaw.jp/
にて公開しています。