今、私達を取り巻くセカイはあんまりにもヒドイことになってるので、もう人間にたいする信用はガタ落ちになっているのは、これは誰もが認めるところでしょう。じゃあ、どうすればいいのか?そもそも人間とはどういう存在なのか。本当の人間というものを皆が理解できたら、このセカイを悪くしている魔術の<魔解き>をするのに有効な地殻変動を起せるのではないか?
 そこでまずは、大長編小説『しじまの彼方から』上巻合せて千三百頁以上・全51章のうち第二章「破られた日常」からの抜粋を読んでいただきます。

 

 

 

 脳裏に浮かび上がった人物の顔と、たった今、対話した相手が同一人物であることはもはや疑いようもない。しかし、その人物の名を口にする勇気は彼にはなかった。 
 もし、それを実行したなら、これを機にちょくちょくここに通ってきそうな気がして、恐ろしくなったのだ。
 それでも彼は恐怖心を乗り越えて積極的に生霊との対話をつづけることにした。
「あなたはどうしてここへ来ているのですか? 何を望んでいるのか、よかったら教えてください」 
 一刻も早く、ここに来ている目的を知りたかった。それを知ることで、澪の肉体の苦しみを軽減し楽にしてあげることができるかもしれない、と考えたのである。
「誰かいっしょにいてくれる人!」
 屈託のない口調でスパッと答えてきたのには一瞬、彼も気おくれしそうになった。
「じゃあ、友達を見つければいい」
 彼女は不満げな顔で首を横に振った。
 彼はそこですかさず突っ込んだ質問をしてみることにした。
「友達だったら、女の友達がいればいいでしょ?」
 相手の本音を引き出す誘導尋問のつもりはなかった。だが、意地悪な質問であることくらいは彼自身、気づいていた。防衛本能かもしれなかった。
「女はいらない!」
 相手はキッとなって鋭く叫んだ。
「男がいいの?」
 彼がそう訊くと、今度はオーバーなくらい嬉しそうな顔をして、「うんうん」と激しくうなずきながら、
「男がいいっ!」
 小さく絶叫するようにそう言い放って、ニヤアッと笑った。
 白樹は、生霊が澪の肉体を乗っ取って示したその笑い方の気色悪さに思わず背筋がゾッとした。
 しかし、生霊の要求はそれでお終いというわけではなかった。
「一生、死ぬまで、そばにいっしょにいてくれる人でなくちゃだめ」
 その気勢に白樹は一瞬、ひるみそうになったものの、
「何を言ってるんだ!」相手に負けない強い語調で言い返していた。
 まったく虫のいい要求だ。彼は腹立たしい気持ちにさえなった。それでも、自分の感情をぐっとこらえ、道理を明らかにする必要を感じはしたものの、ただ心の中で、人は一人で生まれて一人で死ぬんだ、できないことを求めるから苦しむんじゃないのかいと、つぶやいたきり、声に出して諭すのも酷なような、また他人に説く自分は何者なのかとも思ってやめた。
 生霊は、おねだりがかなえられずにきびしく(いさ)められてしゅんとしてしまった子のようになりながらも、なおもあきらめきれないと見えて、
「やだ……やだよう」と、弱々しい声で言った。  
 まるで聞き分けのない子どものようだった。そんな相手に道理を説いたところで伝わるのであろうか。 
 けれども、澪のからだの負担を思えば、生霊には早く帰ってもらいたい。
 白樹は気を取り直し、肚に気をこめながら、祈る心で一語一語に誠意をこめて言霊を響かせることにした。
「あなたの欲望にはきりがないから満たされることはないんだよ。それよりは自分の心の奥に寂しさを癒してくれる命の光があるから、そこへ入ってしまうとよいよ。それには神様を呼ぶことだよ。神様は愛だから、無償の愛で包んでくれる。すると、心が平安に満ちてくるよ」
 すると、生霊は煙ったそうに、
「いやだ!」と拒否し、せせら笑ったあとに、
「そんなのいらない」
 怒ったように言ってから、もう一度、自分の欲求をはっきりと主張した。
「男が欲しいだけだ」
 白樹はそれにはかまわずに真理の言葉だけを語りつづけた。彼の理解する真理。彼の知っている真理。彼の信ずる真理。他人がどう思うかはいざ知らず、彼自身がそれに従って生きてきた真理というもの。それを最も端的に表していると思う言葉を彼なりに選んで相手に伝えたのだった。
 しばらくして静かになり、なにも言ってこなくなった。

 

(抜粋ここまで)

 

 

◆『しじまの彼方から』の購入を希望される方はこちらからどうぞ 
ダイレクトに販売ページに行かれる方はこちら⇒ *『しじまの彼方から』上巻  *『しじまの彼方から』上巻

 

 


 ここに描かれている人間は、人間本来の姿を表すどころかその反対のあさましい心の姿を表現している人間と、人間本来の心をほとばしらせている人間の二つのタイプの人間です。それでは本来の人間とはどんな定義になるでしょう。

 それは【神が人間を創った時、神ご自身の「みたま(御魂)」を一人一人の人間に注入してあるという事実】を知ることで正しい理解へと導かれるものです。

 そしてさらにこの神の分けみたまには、それぞれの【使命】があり、政治にたずさわるべきみたまの注入された生宮(いきみや)、あるいは肉宮の人間であれば、そのみたまに固有のお働きが十全に発揮された場合は、よき政治(善政)を行えるし、実業に属する神のみたまを享(う)けた人間なら立派な実業家となり、教育方面の神様の
みたまの持ち主ならそれにふさわしき理想的な教育を実現できるといった具合に、それぞれに授けられた天与の持ち分を活かすことで世の為、人の為となれるいうわけです。

 その結果どうなるかというと、「政治はあの人にまかせれば我々の意見を取り入れてよいようにやってくれる」し、「教育はあの人に子どもを預ければ、思うようなよい教育をしてくれるだろう」し、実業家ならば、「あの人だったら従業員を酷使したり、搾取することなく、万人の利益にもなる」というふうに安心してゆだねられる感じになります。つまり、あっちの世界にもうすでに完全なる調和世界の雛形があり、これをこっちの世界にダウンロードしてくる感じなんですけど、資本家の場合は暴利をむさぼることなく真に社会貢献を視野に入れた上で事業の発展に努め、労働者は物づくり、生産に精を出して、公衆の利益に資することを心がけることをもって人々の暮らしを物心両面において豊かにするということで、各人が天職に生き、お互い尊重しあえ、人間と人間が信じあえる美しき社会が生まれるのです。



 これこそが「まことの世」です。天の規則どおりにやれば必ず調和し、万人が幸福となる。それが天の規則が破れ(『由来記』にはこの時の事情を伝える神々の物語が書かれてありますが、それはまたの機会に譲ります)、その不調和がこちらの写し世(現し世)に反映されて世界史に残る世界大戦をはじめとした地上の人類の大混乱が起り、今に至るわけです。

 実業家のみたまをもつ者が政治家となり、政治家のみたまをもつ者が教育者となるといったぐちゃぐちゃになった今の世が混乱を招かないはずがありません。

 この理(ことわり)すなわち真理は、あの世(神界)にその原像があって、この世(物質界、現界)にはない、ということが私達に教えるのは、【あの世とこの世との協力作戦】が絶対に必要不可欠なのだ!! という一事です。

 したがって、混沌として矛盾だらけのこの世の現象(いわゆる陰謀も含めて)の情報を取り入れるだけなら、どれほど絶望的な想念に覆われてゆき、心を暗くすることか!  これは法則を知らないに等しく、法則に基づいた正しき思考をしないとダメです。
そこでどうしても必要となってくるのが、美しく整った、まったき(完全な)世界である神界と直結するあの世でも次元の高い界層との間に架け橋をかけることであり、そのことにより、はじめて私達は絶望することなく、また常に希望をもってこの世を良くしてゆかんとする意志(⇒それこそは調和した神界の神々のみたまの注入された生宮の本来の意志なのです)を損ねることなく、その意志を実現化してゆかれる可能性を手にすることができるのです。


 本来の人間とはどのような存在であるのか。という疑問にたいする正解を含む真理を多くの人々が知り、自分自身を振り返り内省して自らの魂の出自、由来(これは肝川龍神のみたま調べを行う必要があります)を思い出し、自己に注入されたみたまの性来とこの世での天職となりうる適職とお役目が何であるのかに意識を向け、これを自分なりに実行に移してゆくなら、一挙に地殻変動が起きて、今までの裏に隠れていたものが、表に出て日の目を見、天地がひっくり返ります。

 これがわたしの常々いっている<魔解き>です。しかし、そうなるまでに準備しておかねばならないことがあるということを知るべきでしょう。ここがいちばん重要なところですから、この先を心して読んでください。


●生まれた時は誰もが「清らかなみたま」をもって生まれるという事実

●それがしだいに思凝霊(人のマイナスの想念が凝り固まり凝集して、本人の意志を離れて、独り歩きする、或る種の知性と意志をもった生きたエネルギー)とか魄(「はく」は肉体波動ということでもあるけれど、ここでは業想念波動つまり汚れたエレメンタル、念霊を意味する)と呼ばれる存在が「付着する」ことで、みたまの光は曇らされるという事実

●思凝霊のために、みたまは働きを封印されて、神界での調和世界をこの地上に創造する使命が果せなくなるという事実


 上に抜粋した小説の一節では、思凝霊に取り憑かれ、支配された人間が、肉体を離れた生霊として時空を超えて襲ってきます。欲望エレメンタル(人工エレメンタルとも)、念霊とも呼んでいい生霊は思念を放った原発者である本人の意思とは無関係に独り歩きし、「悪さ」をします。いかに人間が無意識でいることが恐ろしいことか、がわかります。

●自らの心のマスター、マインドのマスターになれない人間が無意識でいることがいかに恐ろしいことか。


 ところで、知らぬ間に他人や社会に迷惑をかけているということは、思凝霊に乗っ取られ、いわば憑依状態であるから、ということもできますが、じつはぜひとも理解しておくべき存在がいます。それは思凝霊、悪霊、毒霊など生命の根源である神から離れたまま、「身の拠り所」を探し求めてうろうろとし、盲目的な意志を剥き出しにして生き永らえようとエネルギー・バンパイア(吸血鬼)と化して人々からエーテルバイタリティを吸い取るために寄生しようとしているエンティティ(存在)を利用する存在なんですが、これを知ることが重要です。すなわち自らの征服欲、野心を満たそうとするルシファー、アーリマン(また第三の悪魔であるアスラ)などの悪魔的存在であるのですが、これらは人類の霊的進化と魂の成長の道に立ちはだかる妨害勢力、抵抗勢力です。彼らは我こそが🌎人類の指導者なのである、と信じ、主張して、神や天使に刃向かい反抗する存在たちです。

 そして大事なことは、彼らにとっていちばん邪魔な存在、それが清浄なみたまを保ちながら神や大天使などの仕事に奉仕したいと願う意志をもった人々だということです。

 

 どうして不都合なのかというと、多くの同胞の心(ハート)を開かせる力をもっているからなのです。
 また、情報操作や洗脳工作をやって、虚偽を本当であるかのように信じこませ、幻想をあたえ狭小なエゴイズム、悪しき個人主義の常識的なレベルに意識を閉じこめることに成功している悪魔がいちばん嫌がる、虚偽を虚偽として見破らせる真実、真相、真理というものに魂の目を見開かせ、自らのみたまを磨こうとする意欲を増進させる働きをする力をもっているからなのです。

 こういう人間が彼らにとっては、目の上のたん瘤であり、憎悪し、殲滅すべき天敵なのです。

 ここでしかし、負けてはならないのです。それは自己の使命、天命をまっとうするということでもあります。どんな妨害にも屈せずに闇の中を切り裂き、つんざいてゆく光の一筋として命のすべてを託し、預けきったならば、神々や天使や他の地球よりも進化せる星に住する知的生命体(ET)による絶大なる支援が得られることになっているというのも、これも宇宙の法則なのです。

 光と闇のせめぎあい。これは何百万年という太古の昔から、この地球を舞台に演じられてきたことでありますが、やがて光が完全なる勝利をおさめるという神聖なる計画がすでに出来上がっており、これがあちらの世界にあり、それが今回の記事に「あの世とこの世の協力作戦」というタイトルがついた理由でもあります。禊払い、祓い清めと魂磨き(たまみがき)は日本の神道の二本の柱ですが、本当にこれは誰もが行なう必要があるでしょう。

 スターシードとか、ライトワーカーとか、ライトウォリアと呼ばれる人々にたいする攻撃は、とくにこの一年くらいで激しさを増し、光が強くなればなるほど熾烈を極めてきているだろうと、自分の経験から推察します。

 いま必要なのは、こういう人間同士でゆるやかにでも手をつなぎ、結束してゆくことです。ぜひ、つながりましょう!

 
 賛同される方は言海書店のWEBサイトTOPページの下のほうにある「メルマガ登録」フォームからまずはご登録ください。

「人類に注入されし、意志と同様、種々な執念が発生して、そのおのれの身のよりどころを求めて、宇宙に彷徨っているのである。しかし、その数は、しだいに増加し、またその勢いはますます強大となり、ついに神界より注入せられる清らかなるみたまに、砂糖に群がる蟻のごとく付着して、人体に注入せられしみたまの働きを封じ、その肉宮をおのれたちの思うがままに動かし、果ては、全人類をおのれたちの意志のままに操り、人類と神界とのつながりを断ち切らんとする現状となりつつあるのである」第二巻 みたまの因縁と性来 第二章 思凝神霊 (肝川龍神 大国之宮 昭和57年10月10日発行『由来記』より) 


 国常立神が人類を創造した時、人体の構造を、

1.龍神体を三分
2.地球の精分を五分
3.神霊を二分

 と決めたとのことです。1は、血となり、頭脳となり、胃や腸となり、2は、骨や肉、毛や爪などとなり、3は、神経となり、感情となると定められました。無神経、無感情の人間は、果して人間といえるであろうか、といっています。神霊すなわち神のみたまの注入されない者は、絶対に人間でない、それは動物にすぎないといっています。ここでいう動物とは、動物愛好家の人に誤解をあたえてはいけないので、わたしから説明を補足しますと、獣性の比喩であるとおもいます。血も涙もない人間というと、最近はブームを過ぎたのかあまり聞かれなくなったあの「爬虫人類(レプティリアン)」(本記事末尾に関連記事あり)を連想させますし、昔から「世界人間牧場計画」などと称して奴隷化させるべく人類に刻印しようと狙っている計画があり、この烙印こそは、666であり、それは野獣の証しといわれてきました。

 

 たしかに、最近、WHOが強行しようと画策しているワクチンの強制化に抗して頑張っておられる人々をリードしている原口博議員、及川幸久氏、林千勝氏の三人からは皆、熱い血汐がたぎるのを感じますし、感情が豊か、別の言葉でいえば、アストラル体(もちろんある程度純化された)が発達している人々というイメージがあります。

 

 

◆関連記事

 

この記事のなかで、みたま調べについても触れています