こんにちは。
すっかり秋の空気のソウルです。
朝はびっくりするほど涼しくて肌寒いくらい。
さて、8月末と言えば韓国では
第二の卒業式シーズン。
もちろん、学校の年度初めが3月の韓国では、
2月に卒業する人が圧倒的に多いですが、
大学院などは9月入学組も多く、
軍隊や留学などで休学する学生が多いので、
8月卒業組も、結構たくさんいるんです。
かくいうあたしも、この度卒業を迎え、
せっかくなので大学全体の卒業式にも参加してきました。
日本でも最近増えてきたと聞きますが、
韓国の卒業式は、アカデミックガウン着用です。
だから、式の当日はみんなハリーポッターみたいな感じ。
ガウンは学校が卒業生全員にレンタルしてくれます。
あたしは今まで知らなかったんですが、
アカデミックガウンって、学校ごとにデザインが違うのはもちろん、
専攻や取得学位によって色やデザインにいろいろ決まりがあるらしいのです。
なので、ガウン姿を見れば、
学部生なのか、修士なのか、博士なのか、
うちの大学の場合は、学部生はフードなしで
修士、博士のみ着用なので、大学院の卒業生は、
フードのカラーで大体の専攻がわかります。
そして圧巻なのが、壇上の先生方。
教授は、自身が博士号を取得した大学のガウンを着用されます。
なので、壇上は超カラフル。
まるでファッションショーみたい。
しかも見る人が見れば、出身大学まで一目瞭然。
あたしにはわからなかったけど、
きっと世界の名だたる名門大学のガウンだったのでしょう。
さらに、各学科の代表が学位記を壇上で授与されるのですが、
授与されたら、その時点で卒業ということで、
帽子についてる房を、右から左に移動させます。
あの房とか、ただぶら下がってる飾りだと思ってたのに、
ちゃんと意味があったのね。
ちなみに、房の長さも学位の種類を表していて、
上になるほど短くなり、博士の房は金色です。
式自体は、学位記授与の他に
うちはミッションスクールなので、
讃美歌歌ったり、ありがたいお話を聞いたりして、
およそ1時間で終了。
総長先生のお話の中で、
ソウルは前日までものすごく変な天気だったんですが、
卒業式当日は、本当に爽やかな青空で、
「（天に）祝福された」とおっしゃってて、
なんだかその言葉を聞いてすごく気分が良かったです。
その後、各院ごとの学位記授与式があって
そこで、院長先生から学位記を受け取りました。
日本の大学の卒業式って、
卒業式の後に、お世話になった先生方をお招きして
謝恩会をするじゃないですか？
韓国は基本的にそういうのはなくて、
卒業式は、学友や先生方と過ごすというよりも、
家族と過ごす日という意味合いが強いそうです。
なので、大学院の卒業式でも、
卒業生の家族がたくさんいらっしゃってました。
そして、これはみんながみんなというわけではないらしですが、
卒業式の日には
ジャージャー麺を食べるらしい。
もっと高くていいもの食べればいいのに。
ほんと韓国人ってジャージャー麺好きね。
苦節4年、ついに修士学位を取得しました。
修士取るのに4年かかるって(笑)
この4年間、学校も変わり、引っ越しもして
長かったようで、過ぎてみるとあっという間。
でも、ソウルに来てからは、人生でいちばん勉強した2年半でした。
一つだけ自慢をするのなら…
うちの大学は韓国では上位の名門校なのですが…
うちの院は外国人入試が無いので、受験地獄の韓国で、
韓国人と同じ入試を勝ち抜いて入学して
韓国人と同じ試験を通過して卒業した
ということ。
海外で学位を取ったといっても、
これだけは自慢できるんじゃないかなと自負しております。
（大邱の大学は、面接もなく書類だけで受かっちゃったからね。留学生には甘々な学校もあるから。）
でもこれで、一区切り。
今はとっても清々しい気分！
