明治維新の裏面に暗躍した謀略集団真方衆■『かたいぐち記』と『異端記』 | 千年王国のブログ

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■『かたいぐち記』と『異端記』
『かたいぐち記』は島津藩主直属の格式下にあった真方衆が、徳川三百年間、その全国隠密網を動員した調査と島津藩学者が谷山清泉寺(現地、鹿児島市南郊)において密かに行ってきた修学会(参禅を口実とした岩屋梓梁研究発表会)から盗聴してきたものを代々の真方衆が記録してきたもので、「かたいぐち」とは鹿児島方言の「代わりばんこ」という意味か「語口」という意のいずれかであると思われるが、筆者の推定では前者の意と思う。
『かたいぐち記』は単に真方衆の記録だけではなく往古以来、伊集院家、妙円寺に格納されてきた、筆者も理解できないような断簡零墨などの古資料を含んでいる。
『異端記』は、岩屋梓梁がはじめて薩摩(伊集院鶯宿)に京式茶道を伝えさせた伊丹家に伝わった記録で、異端の意は『伊丹』からもじったものであるが、むしろ、島津に対する異端の意を意を誌したもので、『かたいぐち記』とともに、明治初期まで記録は続き、最終記録者は筆者の祖父(母方)伊丹松雄(元陸軍中尉)となっている。
 以下、「易断史料」または単に、「史料」とあるのは『かたいぐち記』『異端記』をさし、「従来史』とあるのは、従来の日本史一般を総称して誌したものであることをご了承願いたい。

つづく