STEP.1言葉から現れる距離感(その1)

 

言葉には心の距離感が

現れるものですが、
その距離感が
日本語と韓国語の間には
どのような違いが
あるのか見てみたいと思います。


今回は
この言葉です。

この人(이 사람)
その人 (그 사람)
あの人 (저 사람)

以前生徒さんたちが
自分のご主人のことを
「あの人」といっているのを
よく聞いたことがあります。

日本では、
冷めている夫婦間で
また、他人のことを
「あの人」
といっているのでは

と思っています。

ところが、
韓国語だと
冷めている夫婦なら、
相手を言う時、
「그 사람(その人)」
まったく他人なら、
「저 사람 (あの人)
と言います。


心理的な距離感ではなく
物理的な距離感を表す時は
韓国語も、
自分に近くのものは「この」
相手に近いのものは「その」
遠くのものは「あの」
といいます。

冷めた関係になっている
旦那が近くにいて
隣のだれかに
その旦那のことを
いうなら、
物理的な距離を表す意味で
「저 사람 (あの人)」

使う場合もあります。

急に話変わりますが、
この日本語の
「あの人」で
苦い思いをしたことが
ありました。

それは、
次回に続きます。

 

今日は全国的に

熱中症アラートが発生しました。

皆さんくれぐれも

気をつけてください。