1986年に在インドネシア・ジャカルタの日米両大使館に迫撃弾が撃ち込まれた「ジャカルタ事件」で、日本赤軍メンバー城崎勉容疑者(67)=国際手配中=の身柄について、米当局が移送を開始し、20日(日本時間)にも帰国する見通しとなった。関係者が明らかにした。
警視庁公安部は、日本に到着次第、日本大使館への迫撃弾発射に関与したとして、現住建造物等放火未遂容疑で逮捕する。
城崎容疑者は、ジャカルタ事件の証拠隠滅のために、迫撃弾が発射されたホテルに放火しようとした疑いが持たれている。
城崎容疑者は96年に潜伏中のネパールで身柄を拘束され、米に移送。米大使館に対する攻撃事件で殺人未遂罪などに問われ、禁錮30年の刑を言い渡され服役。今年1月に連邦刑務所から出所した。