<旅券返納命令>官房副長官「安全確保は重要な政府の責務」 | 国際そのほか速

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 加藤勝信官房副長官は12日の記者会見で、シリア渡航を表明したフリーカメラマン、杉本祐一さんに対し、外務省がイスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)と接触する懸念から旅券の返納命令を出したことについて「過激派の活動地域に関する特殊な事情に照らし、旅券法の関連規定に従い慎重な検討を行った」と述べ、問題はなかったとの認識を示した。
 
  加藤氏は「シリアに入れば直ちに命に危険が及ぶ可能性が高い。憲法の保障する報道と取材の自由、移動の自由は最大限尊重されるべきだが、政府としては邦人の安全確保も重要な責務だ」と述べた。【念佛明奈】4月12日投開票の北海道知事選で、民主党道連は15日、独自候補の擁立を断念し、横路孝弘代表(74)=衆院議員=が責任を取って代表を辞任した。これを受け、道連や連合北海道などで構成する道政権戦略会議は同日、既に立候補表明しているフリーキャスターの佐藤のりゆき氏(65)を支援する方針を固めた。道知事選で民主党道連が独自候補擁立を断念するのは初めて。
 
  横路氏は同日午前、勝部賢志・道連幹事長に辞表を手渡した。会議後の記者会見で勝部幹事長は「横路氏は、独自候補が立てられず責任を感じていると述べた」と説明。横路氏は慰留を受け入れなかったという。今後の執行部体制は、21日の常任幹事会で決定する。
 
  民主の知事候補者選びは昨年10月、上田文雄・札幌市長に固辞されてから難航。道連内では佐藤氏を支援すべきだとの声が高まっていたが、横路氏を中心に根強い慎重論があった。道連は佐藤氏と政策協定を結んだうえで、21日の運営協議会で支持を最終決定する。
 
  佐藤氏は「『政策に賛同するのであれば応援してほしい』との私の言葉に共鳴してもらったと理解している」とのコメントを出した。
 
  道知事選には他に高橋はるみ知事(61)が立候補を表明し、自民党道連が推薦を決定。共産党道委員会は佐藤氏支援も視野に検討している。【山下智恵】