大阪市立桜宮高校のバスケットボール部体罰事件で傷害罪などの有罪が確定した男性元教諭(49=懲戒免職)が、市立中学で学校に無断でコーチとして週末に指導をしていた問題で10日、橋下徹大阪市長(45)は、大阪市役所で「民事係争中でまだまだ早すぎる。問題の認識、感覚がずれている」と語った。
元教諭は、市立天満中学校(大阪市北区)の男子バスケ部男性顧問(29)と知り合いで、顧問側から依頼され、週末の指導を請け負った。市教育委員会によると、元教諭は昨年11月から今年1月の3回、男子バスケ部の週末の練習に参加して、部員を指導した。
橋下氏は市教委とも「話をした」といい、事情を確認。市教委は顧問が校長の許可なく、部活での体罰で有罪になった元教諭を部活指導に招いたことは不適切だとして、処分を検討しているが、これに加えて、市教委の限界も指摘した。
「そもそも、どういう スポーツ先生 プロセスで(元教諭が)学校現場に入ったのか。それをマネジメントできていないのが、組織としておかしい。市内500校を市教委が管轄するのは無理でしょう。それは向こ市教委も認めている。こういのも含めて、大都市制度を検証しなきゃいけない」
市教委のマネジメント能力や、その限界にも言及した。一方で、元教諭には「1度過ちを犯したからといって、永遠に排除することはない」としながらも、現状では「あの体罰をきっかけに自殺に至ったのは間違いなく、民事裁判でも係争中である」とし、あくまでも時期尚早と主張した。
また橋下氏は11日、大阪・MBSテレビの報道生番組「VOICE」に出演。自民党の柳本顕市会議員団幹事長と、大阪都構想や住民投票をめぐる流れなどについて、公開討論を控えており「具体的に(意見を)言っていただけたら、有権者のためになると思う。もっと、こういうの(番組)を(他局も)やってほしい」と語った。
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