ホントにTangoですわ。 | signでlocoなひょうたん島野郎の連想配列な日々

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好きなものばかり集めてみると…。





久しぶりにブログの更新です。長らくの休場、失礼しました。




さて、PCのモニター画面とにらめっこの毎日を送っていますが、独りでの作業で人恋しくなるのか?これまたアイモカワラズBGM代わりに無意識に映像を流しとります。




いろんなジャンルのものを流していますが、ちょっと前に試しに流していて、「おっ!」となったのが、アニメの「シムーン」です。




地球と似ている様で違う世界。地球で言うなら1920年代頃を思わせる文化と科学技術を持った世界です。その世界の人類は、全て女性として生まれ、思春期が終わるとともに聖なる泉に行き、男となるか女になるかを選び、その後男を選んだ者は男へと身体が変化し、女性を選んだ者は大人の女性となって行きます。




シムーン」とはその世界に残された、既に失われた古代技術によって作られた神の乗機で、アンモナイトの様な形をした、いわゆる飛行機です。そしてこの「シムーン」を駆って、いろいろなリ「マージュ」と呼ばれる軌跡を空に描く事で、神に祈りを捧げます。

しかし、この「リマージュ」というものは単に祈りを捧げるだけのものではなく、神の力を表現するもので、大きな破壊的な力も持っている、畏怖すべきものなんです。

シムーン」の主人公たちはこの「シムーン」を操る思春期終わりの少女達です。そして、時代は隣国との小競り合いから全面戦争に発展し、巫女である彼女らも、兵器としての「シムーン」の操縦者として、殺戮の世界へかり出されて行くのです。

アニメとしての「シムーン」は、まさに今のこの東アジアの国で起きている事を連想させられ、国を動かす力を持ったもの心理をよく描いています。

しかし、それ以上に惹かれるのは、思春期終わりの少女の心理が、細やかで丁寧に描かれているところです。大人に変わって行く事への恐怖感とか寂しさとか失うものへの未練や喪失感など、男の僕から見ても、センチメンタルに感じられる程です。

またアールデコを思わせるアートデザインも素晴らしい。




そして、なによりも素晴らしいのはBGMです。




たとえば、上のYoutubeの音源にある「妖艶なる絆の響き」と言う曲は、とても感情を揺さぶられる、感傷的で情熱的なタンゴです。話が見ている者の気持ちにぐっと入って行き、登場人物達の心情が伝わってくる時、この曲が流れてくると、ホントにぐっとくるのですわ。

曲のトーンがどんどん高まり転調して行くにつれ、こちらの感情まで泣きの方向へ高まってしまいます。




ちょっとぐっときすぎてしまって、CDを買っちゃいました。

頃有る毎に聞くCDになっています。




作曲は佐橋俊彦氏。映画・TVドラマ・特撮もの・アニメ・ミュージカルなど幅広く活動している方です。




妖艶なる絆の響き」の他に、「微かなる恋の心」と「美しき巫女の涙」も好きですね。お勧めです。




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