カレー馬鹿の私と言えども、2日連続同じ店へ出かけたことは未だかつてありません。
しかし、今回は行かずにはいられませんでした。「あのカレーをもう一度食べたいっ!」
TAPiR ~タピ~
大久保界隈でもっとも評価の高いカレー店ですが、立地的にも外観的にも営業スタイル的にもどこか人を遠ざけてしまうような独特の個性があります。
立地は怪しささえ漂う辺鄙な裏通りですし、中の見えない外観はおしゃれながらも排他的な閉塞感がありますし、営業時間の変更が多く、行ってもやってなかったり。
そのため、私もこれまで何度となく足を運ぼうと思いながらも結局後回しにしてきてしまいました。
初訪となった木曜日はTAPiRにとっては週の始まりのようですね。翌日行った時には『売り切れました』の看板が出ており玉砕、再度の訪問土曜日にはあのカレーたちに再会することとができましたが、結構マイナーアレンジが施されていました。
作り増し時に手を加えているのか、週末仕様に変更されたのか、は不明ですが、折角なので両方の写真を載せていきたいと思います。
まずは、スープ的な位置付けらしい『ダル』。
ダルカレーとも言えそうですが、とってもあっさりマイルドしゃばしゃば。豆が溶けるまでは煮込んでいないようで、それぞれの豆に歯応えがあります。
これは前菜の位置付けなのかもしれませんが、絶品!『ロマネスコのごぼうカレー』。
初めてロマネスコを食べましたが、サクサクほくほくといい歯応えで大変気に入りました。
そして、ごぼうのカレーが素晴らしい!ごぼうのカレーって想像できますか?コク深く、旨味が濃くて、ごぼうだと教えてもらわなければ分らないくらい繊維質がありません。
美味いなぁ、嬉しいなぁ。
土曜バージョンには、ゆりねとむかごなどが付け加えられてます。
ごぼうカレー自体はやや水気が増して薄味になったような。しかし、様々な食材が増えたことで歯応えが楽しいです。滅多にお目にかかれないゆりねはほくほくして美味いですね!
そして、真打『ほうれん草の牡蠣カレー』!
緑の底には牡蠣がいっぱい
写真からその粘度が伝わるでしょうか?まるでジュンサイが和えられているかのような粘りがあります。
一口頬張ると、にんにくによって美味さが倍増したほうれん草と共に、牡蠣の磯風味が口いっぱいに広がりました。
ああ、美味い!こういう牡蠣カレーが食べたかったんだよな~。
食べるごとに美味さが増していく。ほうれん草カレーににんにくは欠かせませんが、牡蠣の味わいまで高める効果があるみたいですね。
食後、何時間もその美味さの余韻を噛みしめてしまいました。
土曜バージョンは写真からも分かるようにクリーム的なものが加えられたのかな?際立っていたスパイスは時間の経過でマイルド化し、粘り気はなくなっていました。
さらに、玉ねぎかな、シャキシャキとした食感のものの存在が増していました。
食後は『ゆず&柿のムース』と『牛乳マサラティ』。
ゆずが香るジュレの部分は酸味が強く、ムースは優しい甘さ。
チャイはスッキリした甘さで、ほっと一息。
土曜バージョンはブルーベリーに代わって、ココナッツファインと胡麻がトッピングされています。
あれ、作り直したのかな、ジュレは柿の甘さが増して、ムースはよりクリーミーになったようです。
ゴマが効いてます!胡麻の香ばしさが甘みを引き立て、ああ、至福のデザートです。
木曜日のランチは作りたてのためか、スパイスが立っていて、とにかくカレーが全て美味かった!
土曜日のランチは時間が経過してスパイスが馴染んでしまったのか、だいぶマイルドなカレーに変化、デザートは逆に酸味が消えて甘味が増して美味かった!
まあ、ホントのところは分かりませんが、変化し続けるカレーって魅力的です。
もともと西新宿で営業されていた頃はバングラディッシュカレーだったのかもしれません。
その点をお伺いしますと、何ともかっこいい返事が返ってきました。
「もともとはそうだったんですが、同じことをしててもしょうがないかなって」
そうして誕生した、スパイスバランスも素材もオリジナルのTAPiRのカレー、唯一無二の半端ない美味さ。まさに天才!
これまで先延ばしにしていた方は一日も早く訪問された方がいいですよ。唸ること、必至です!
TAPiR
(東南アジア料理
/ 新大久保駅
、大久保駅
、西武新宿駅
)
昼総合点★★★★★
5.0
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