1988 MLB サインカードコレクション [NL:前編] | 助っ人先生のブログ

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当初は一気にやれるかと甘く見ていたのですが、ずっとバスケの特集ばかりしていたせいか思ったよりも80年代MLBコレクションの更新がありとても収拾がつかないので、数回シリーズで開拓された当時の有名処を中心に紹介していきます。まずはNLの前編から。

 

ーAtlanta Bravesー

ジョン・スモルツ [新人(当時)]

12G 64INN 5.48ERA 2W-7L 37SO

故ブルース・スゥタ- [最終年]

38G 45.1INN 4.76ERA 1W-4L 14SV 40SO

 

当時は勝利もSVも300を大台としていました。リードが無かろうが投入される時代のクローザーだったこともあり負け越し年の多い人ですが時代を代表するファイヤマンのひとりです。88年は試験投入された86年以来のシーズンで6月までまずまずの調子だったものの7~8月にSV機会逸を繰り返し大苦戦。9月に何とか好調ドジャースとパドレスを下して300SVに滑り込むというドラマチックなラストランとなりました。2022年69才で病没。

 

ーChicago Cubsー

ジェローム・ウォルトン [デビュー前夜]

 

89年一躍時の人となったジェローム・ウォルトンを89Dコンプ。しかしポテンシャルを感じさせるシーズンもあったものの怪我にも泣き尻すぼみなキャリアになってしまいました。僕ら子供時代の記録より記憶なワンイヤーワンダーかな。同僚の故ドワイト・スミスとセットで記憶されがち。

 

ーHouston Astrosー

クレイグ・ビジオ [新人(捕手時代)]

50G 123AB .211AVG 3HR 5RBI 6SB

Recollection Collection版

 

万能型捕手のビジオ(父)にも地味な進展がありました。いきなり7盗塁機会6成功とか捕手の数字じゃ無いですね。この時代はトニー・ペーニャやベニート・サンティアゴの活躍などそれまでの常識を覆す万能型捕手の台頭もあり、もともと本職でなかった若手をいちから教育するなんて事もそれなりにありました。

 

ーLA Dodgersー

フェルナンドォ・ヴァレンズエェラ [メジャー9期目]

23G 142.1INN 4.24ERA 5W-8L 1SV

 

20歳で電撃的活躍を見せて時の寵児となったヴァレンズエェラも88年で9期目。この風貌のせいで忘れがちですが当時まだ27です。それまでの7年で二桁完投6回という酷使が祟ってきたか投高打低年でも調子が出ず怪我もあり低迷。WSのロースターからも漏れる屈辱のポストシーズンとなりました。

 

ーNew York Metsー

ドワイト・グッデン [5期目]

34G 248.1INN 3.19ERA 18W-9L 175SO

 

まさにフェノムという趣だった若手もこれで5期目。88年NL優勝最右翼と目されたチームを他の若手エース達とともに牽引しましたが、ASで伏兵スタインバックにHRされたり打力で劣るはずのドジャースに第4戦で食い下がられ延長に持込まれるなど計算外もあったシーズンでした。

 

キース・ヘルナンデス [15期目]

95G 348AB .276AVG 11HR 55RBI 2SB

 

一塁守備の匠ヘルナンデスのラストGG賞のシーズン。ハムストリング痛で6週間を棒に振るもGG賞獲得。ポストシーズンでも気を吐きました。しかし89年ドジャースのデーブ・アンダースン内野手との接触で膝の皿を負傷する大怪我を機に一気に衰え90期終了を待たずに引退。名手の寂しい幕切れでした。

 

レン・ダイクストラ [4期目]

126G 429AB .270AVG 8HR 33RBI 30SB

 

ダリル・ストロゥベリー(父) [6期目]

153G 543AB .269AVG 39HR 101RBI 27SB

 

ALのカンセコ、NLのストロゥベリーは80年代ヤングメジャーの繁栄と増長そして凋落を象徴する存在かと思います。しかしその頃たしかに彼らが輝いていたのは事実なのです。メジャーのドーピング時代に薄々怪しさを感じながらも熱狂的に応援し楽しんでいた者としては彼らを含むあの時代の若手達を振り返られずにはいられないのです。僕らが愛した時代なのですから。