セベバレステロスゴルフクラブ泉コース
2014年7月2日
セベバレステロスゴルフクラブ泉コースは当時世界のトッププロだったセベ・バレステロスの名前を冠している。セべが設計監修に携わったという本格的なチャンピオンコース。
池が巧みに配置され美しくもあり難しくもしている。グリーンも2段あり、3段ありで気が抜けない。まさに戦うためのコースだ。
とりわけ2番はグリーン手前に特大のバンカーが大きく口を開けて待ち受ける。名物ホールだという。
この日は快晴、芝の緑と空の青、池が輝いて見える。しかし、天城越えならぬ池越えに果敢に挑むが、見事につかまった。イメージ通りに打ったつもりがダメージに早変わり、これがゴルフというものなのか・・・・
ゴルフ場制覇を目指す巨匠、名人、粋人の3人がゴルフを始めたきっかけは
「こんな簡単なスポーツはすぐ制覇できる」だった。
止まっているボールを、動かないホールにカップインさせるだけのゲームだ。世界で最も簡単なスポーツだと思った。しかも、誰も邪魔しない、審判員が見張っているわけでもない。ショットするまであと○○秒などという人もいない。スロープレイは叱られるが、基本的には時間制限はない。ただ、ボールを前に転がすだけのことだ。
しかし、今、気が付いた。そんな簡単なことがとにかく難しいのだ。
考えれば考えるほど、いろんなことが頭の中のよぎる。
セべバレステロスという往年の名プレイヤーがこのコースにどんな思いを込めたのか。
きっと、ゴルフは簡単なスポーツだと思い込んでやってきた挑戦者に「ゴルフとは何か」を思い知らせるためにコースを設計したのではないか、そんな思いで、風呂に行ったら温泉であった。
湯船でこの日の反省をもう一度促され、温泉の癒しで、また来いよと元気づけられた。
セべバレステロスゴルフクラブ泉コースはゴルフ場専業大手の朝日観光グループのコースとして平成2年11月に開場した。
朝日観光グループは平成21年5月、他の所有するコースとともに、トップジャパングループに譲渡した。トップジャパングループは土木事業や不動産業を行う企業体。この措置は預託金の返還請求問題に対処するものだったという。
かつてトーナメントも開催された。ロッカールームに向かう通路にはその名残のペナントが貼ってあった。
今は当時よりも客は減っているようだ。原発事故の影響で客の戻りは遅々として進まないという。
平日のためか徹底した節電が行われている。
経費を抑えるためにありとあらゆる手を尽くしているといった印象である。