岡村孝子インタビュー後編 Page02
——アルバムのタイトルにもなっている「四つ葉のクローバー」という曲も、大きなポイントですよね。
岡村 そうですね。でも、最初から温めていたテーマってわけではないんですよ。『四つ葉のクローバー』と『Tomorrow』は海老原（真二）さんのアレンジなんですけど、それが自分のなかですごく斬新な感じがしてたんです。でも、歌詞がなかなか乗らなくて…。ホントに最後のほうですね、『四つ葉のクローバー』の歌詞を書いたのは。
——どんな気持ちを込めて書いたんですか？
岡村 四つ葉のクローバーって、その人に幸せを運んでくれるって言われてますよね。私の曲もそんなふうに聴いてくれる人の心に寄り添って、幸せが訪れるように祈ってますっていう…。そんな意味合いを込めたんですけどね。
——聴いてくれる人のことを考える、っていうのは、やはり大事なことですか？
岡村 えーと、じつは聴き手のことはあまり考えてないんですけどね（笑）、曲を書く段階では。でも、今回のレコーディングを通して、「私のできることって何だろう?」って考えたんですよ。これからもライフワークのように音楽活動を続けたいっていうことはもちろんなんですけど、自分が必要とされることがあったら、いろんなことをやってみたいなって。そんなことはスタッフと話してました。それが具体的にどんなことなのかはわからないですけど。
——視野が広がってきた、ということかもしれないですね。
岡村 というか、以前はひとつのアルバムを作りあげることだけで精一杯だったんですよ。それは今も変わってないんだけど、音楽がすべてということではなく、生活の一部として音楽があるというふうに変えていけるといいかなって。そういう年齢でもあると思うし。でも、確かに視野が広がってきたのかもしれないですね。ちょっとずつ、いろんなものが見えるようになってきたというか。
——生活の一部として、音楽がある。そのほうがより自然だし、人間らしいのかも。
岡村 子供が生まれてからは、すべての時間を音楽に注ぎ込むっていうことができなくなってましたから。それがイヤというわけでは決してなくて、ある程度、子供が大きくなるまでは、一緒にいてあげることが大切だと思っていたので。歌詞もほとんどベッドで書いてるんですよ。子供といっしょに寝てるベッドなんですけど、子供が寝てから、そっと明かりをつけて歌詞を書くっていう（笑）。
——じゃあ新しい音楽をチェックする時間も、なかなか取れないですよね？
岡村 まあ、テレビやラジオから流れてきますから、それを聴いて、「あ、こんな音楽があるんだ」って感じですね。意外な発見もあるんですよ。「ＳＭＡＰの曲っていいな。ちゃんといい音楽をやってるんだな」って思ったり。
——なるほど。ちょっと気が早いですけど、次のアルバムのことなんて考えてます？
岡村 何もないです。考えたくない、っていうか（笑）。最近、やっと冷静に『四つ葉のクローバー』を聴けるようになってきたところなので。
——失礼しました（笑）。
岡村 でも、とりあえず空っぽでも、何かを発信していくことって、すごく大切なんだなって思いますね。やってるうちに、何かが見えてくることもあるだろうし…。まあ、やってみないとわからないんですけどね、何が出てくるか。
——お知らせ——
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| ＜イベント日程＞ | |
| 【札幌】 | 7/27（木）18：30開場/19：00開演 札幌EDiT 100名様 |
| 【仙台】 | 7/28（金）18：30開場/19：00開演 せんだいメディアテーク 100名様 |
| 【福岡】 | 8/3（木）18：30開場/19：00開演 天神ROOMS 100名様 |
| 【東京】 | 8/5（土）14：30開場/15：00開演 アイビーホール青学会館 300名様 |
| 【名古屋】 | 8/9（水）18：30開場/19：00開演 マナハウス 4F・マナホール 200名様 |
| 【大阪】 | 8/10（木） 18：30開場/19：00開演 大阪スクールオブミュージック専門学校 200名様 |
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