ディフィカルトターン見分けシリーズイントロ: すべてはスリーターンから | siennaのブログ 〜羽生君応援ブログ〜

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羽生結弦選手の現役時代をリアルタイムで体験できる幸運に心から感謝しつつ、彼のスケートのここが好きあそこが好きと書き連ね、ついでにフィギュアにも詳しくなろうと頑張る欧州住まいのブログ主です。

フィギュアを見始め早3年。色んなブログさんや動画主さんにお世話になりつつ断続的にターン・ステップを勉強してきましたが、やっとディフィカルト3連に使われるターンの判別が、わかりやすいものなら通常速度でもできるようになりました。

(8/3 記事のタイトル変更、トレース図追加。部分的加筆修正)


ターン判別のベースはスリーターン。3連には使われませんが、ディフィカルトターンであるブラケット、ロッカー、カウンターも、まずはスリーターンとどう違うのかという視点で捉えると分かりやすくなります。

下の動画は3連続スリーターン。フォアスリーからバックスリー、フォアスリーと続いていますが、回り方がジャンプやスピンのように遠心力通り素直に内側に向いている感じです。この場合フェンスとの関係性を見ると分かりやすいですが、弧もターン自体も常にCW(時計回り)でフェンスに沿うように描かれており、ターンの後でフェンス側に向きを変えたり(CCW=反時計回り)はしていないのでスリーターンだと分かります。




次はブラケット。やはりターンの前後で弧の方向には変化がないのですがスリーターンの様に滑らかなターンではなく爪先は外側に蹴り返し、体はひねっている様に見えます。よく見ると、弧はCCWなのにターンはCWなんですよね。




さて、笑いたくなるのを我慢して下の図を見て下さい。左がスリーターンの、右がブラケットのトレースです。どちらもターン前後の弧は反時計回り(CCW)で変わりませんが、スリーターンの中央で起こるターンは弧に対し順方向で爪先もCCWで回るのに対し、ブラケットは逆方向。上の映像だと爪先を時計回り(CW)に返しているのが分かります。

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次は、ロッカーとカウンターという、ターンの前後で弧のカーブ方向が違う片足ターン。つまり、クルクル回るスリーターンと違い、軌道がウネウネします。再度笑いを堪えて見ていただきましょう。

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左がターン前の弧に対し順方向にターンするまではスリーターンと同じだがターン後に弧が逆になるロッカー。右が、ターン前の弧に対し逆方向に蹴り返してターンするまではブラケットと同じだがターン後に弧の軌道が逆になるカウンターです。

次の動画ではロッカーとカウンターが連続して行われていますが、どっちがどっちか分かりますか?



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最初のターン、まずはターン前後ではっきり蛇行しているのが分かります。つまり弧の方向が違うのでカウンターかロッカーだと見当をつけます。次にターン自体の弧の方向をチェック。この場合明らかにターン前の軌道CCWから反対方向CWに蹴り返してのターンなのでカウンターだと分かります。

二つ目のターンはスリーターンのように順方向にターンするも、ターン後はフリーレッグがつくまでの一瞬ですが弧が逆になるのでロッカー。足元だけでは分かりにくいですが上半身もターン前後で左右逆に傾いているので、弧のカーブを変えるための体重移動が行われているのが分かりますね。

以上、敢えてLだのRだの、あるいはBだのFだのIだのOだのの区別は置いておいてターンのみを見分けるシンプルな「俺流」メソッドでした!(トレース図は若干俺流すぎたかも)

(なお、誤りがあったら教えて下さいませ〜)