ご無沙汰しています!
夏の長期バカンスより無事帰ってまいりました~。
ちょうどスケート界もオフシーズン、今はよくも悪くも回顧・展望・憶測の時期なので、シーズンインまでの間、旅行記を数回に分けてアップしていきたいと思います。
もちろんお勉強シリーズも再開したいと思っています!
とはいうものの、4週間の長きに渡った旅行なので、毎日の出来事を時系列で書き記すだけでもかなりのボリューム。
さらには文化・人間について、現地に行ってあらためて感じたトピックなど列挙すれば書ききれないくらい。
とりあえず、諸事情について印象深かったことを徒然にアップしていきますね~。
(スイス人にとっては)安心のスイス。
イマドキ、エコノミークラスのスパークリングワインだって無料♪
さて、旅行中は子供と私のネット断食断行のため、あえてルーター等を用意せずに無料WiFiでのみネットに接続できる環境に身を置くことにしてました。
従ってブログも動画もほぼ見る事ができず、唯一朝晩キャンプ場やホテル、あるいはスタバやレストランでささっとツイッターやメールをチェックする毎日でした。
おかげで子供たちはプレ・スマホ時代のようにがっつり読書をしてくれましたよ。
「ごはんよ~」と呼んでも本に夢中で来ないとか、雑踏を歩きながらも本を読むとか(←危ない)、親としては嬉し懐かしい光景を再び目にすることができ、インスタやWhat's Up(LINEの欧州版)に普段どれだけ時間が割かれているかにやはり思いを馳せずにはおれませんでした。
一番害が出ているのがおそらく当のワタクシですがw
しかし、すぐにモードチェンジして本の世界に入り込めるのは青少年ならではの特権。
オトナは、あれこれ予定や計画や支払いといった目先の手配で、バカンス中といえどもなかなか別世界に入り込むのは難しくなっているのです。
ですから読書に没頭するなら若いうち!と、あらためて痛感する今日この頃。
(それができた時代に育った自分は幸せだと思います。)
自分の読書遺伝子は父方から来ていると思うのですが、私が高校生の時だったでしょうか、夏休みに訪れた父の実家で90歳になんなんとする祖母と読書談義をしていると、九州の田舎から東京の女子大に進学する才女だった彼女が、私が当時面白くて夢中になって読んでいた椎名誠のスーパーエッセイシリーズについて、いつものように理知的な口調で、「若い時にはそんな軽い読み物じゃなくて純文学を読まなきゃね。年をとると読めなくなるジャンルがあるのよ。」と言ったのが忘れられません。
その年代における正しい読書。
当時は少し反発を覚えた祖母の批判も、今ならわかるような気がします。
実社会に出ると、いわゆる実用書を読むニーズも増すし、さらに家族が出来ると本当に本に没頭できるだけの余裕がなくなります。その年代ならではの共感力も…。
外国でのバカンスという極端な状況では成功した本への回帰。
これからの日常生活でどう維持していくか、それが今の課題です。
さて、アメリカですが…。
観光客として滞在して、大きな街(LA、ラスベガス、サンフランシスコ、サンタモニカ等)のいわゆるメインストリートを歩いても、書店に行き当たる率は皆無か非常に低いです。
LAは大体街を歩くという行為自体が難しいし、サンフランシスコではチャイナタウンの外れに一軒、サンタモニカでもメインショッピンクゾーンの外れに一軒、書店を見つけました。
空港でもキオスクに並ぶペーパーバックは申し訳程度の品揃え。
大きなモールにも書店はありませんでした。
アマゾン発祥地だけあって本の販売は大部分ネットに移行してしまっているのか、それとも伝統的に書店が少ないのか、少し気になりました。
日本やヨーロッパでも書籍のネット販売はビッグビジネスですが、街を歩けばまだまだ書店に当たりますから…。
それとも合理的なお国柄のこと、本は買うというより図書館から借りるものなのかもしれませんね。
それはそれで素晴らしいと思いますが、ロンドンで安くペーパーバックを買うのが観光の楽しみの一つである我が家にとってはアメリカは少し残念だったのでした。
現地事情にお詳しい方がいらっしゃったら現地事情のご教授願います。
(ちなみにスイスでびっくりしたのは公共の図書館に年会費がいることでした…。しかも結構高いんですよ・汗)
では今日はこの辺りで~
歩きながら本読み~
バスの中で本読み~