麒麟¶゚ -15ページ目

麒麟¶゚

まったり更新。







今でも時々後悔する。

俺はなんて馬鹿だったんだ。

もっと優しくすればよかった。





*************************



俺は神宮寺を好いていた。


あいつよりも、もっと前から。



だから、あいつに告白された時は
すぐに返事をした。


やっと、こいつに触れる事ができる。



俺は、毎日幸せだった。
ずっと好いていたこいつと
毎日を過ごすことができる。


そう思うと、嬉しくて、
1日があっというまだった。




「すまん、神宮寺。
今日も行ってくる。」


卒業して、
実家の仕事も手伝うようになってから、

神宮寺との時間が
格段に減った。


それどころか、あいつに
冷たくしてしまう時もあった。


「そうかい。行ってらっしゃい。」



それでもあいつはいつも通り。


そう、いつも通りだから、
俺は、あいつにとって
要らない存在なのではないかと
思うようになっていた。


そんな俺の心に、
間が指してしまった。



***********************




「しばらくだな。」

「はい♪聖川様から、
誘っていただけるなんて…♪」


俺は、
女を誘った。

ただ、寂しかったのかもしれない。


相手にしてくれる奴が欲しかった。



どうでもいい女を誘って、
目的もなく、下らない会話をして
時間を潰した。




女は、俺に話しかけていたが、
ほとんど覚えていない。


全然楽しくない。
一分が長い。



「すまない。これから予定があるから、
今日はこれで。」


「え!!聖川様!?」



女を置いて、
いつもより早く帰った。

早く、あいつの声が聞きたい。
あいつに触れたい。



家に帰ると、
神宮寺はもう寝ていた。



もう少し早く帰ればよかったな…


「……」


自然と、神宮寺の側に向かい、
座る。



「神宮寺……」

お前は…
本当に俺を好きなのか…?


最近は…
お前がわからない…。




だんだんと募る不安を
忘れたくて、


俺は、
シャワーを浴びに風呂場に向かった。