俺様は王子だ。
好きな奴が苦しんでるから、
王子が助けるのは当然だ。
ただ、それだけだった。
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俺は、レンが好きだった。
早乙女学園に入って、
同じクラスになって、
一緒に過ごしているうちに、
だんだんとあいつに引かれていった。
だけど、
好きだから、気づいてしまった。
あいつは、真斗が好きなんだ。
だから、
自分の気持ちを押し殺して、
レンの一番の友達になると決めた。
早乙女学園を卒業してすぐ、
あいつらは一緒に住み始めた。
悲しくないわけじゃない。
ただ、
王子はみんなの幸せを願わなくちゃ
いけないから、
好きな奴ならなおさらだ。
だから、
思いっきり祝福した。
自分の気持ちをごまかして。
しばらくは、
幸せそうで、
俺も安心していた。
でも…
「最近忙しそうでさ…
全然しゃべれてないんだ…」
真斗は、家の仕事が忙しいらしく、
レンは落ち込んでいた。
卒業してからも、
未練たらしくレンを諦められなくて
俺はレンの友達として、
時々会っていた。
それでも、
その時は大抵、真斗の話。
正直きつかったけど、
レンに会えるならって
我慢してた。
だけど、レンから聞く話は
のろけじゃなく、悩み事。
俺なら…
寂しい思いはさせない…
俺は、真斗に怒っていた。
好きな奴以上に、
大事な仕事ってなんだよ。
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俺は、
モヤモヤしながら、町を歩いていた。
2人が幸せなら、
俺は、自分の気持ちを打ち明けず
レンの友達として過ごすつもりだった。
でも、今は状況が違う。
レンが苦しんでいるなら、
ほっとくわけにはいかない。
そんな事を考えながら
歩いていた時。
「……、真斗……?」
町中で、真斗を見かけた。
でも、一緒にいるのはレンじゃない。
「誰だよ……あの女………」
それを見た瞬間、
真斗に対する怒りが
一気に沸き上がった。
そして、
俺は、決心した。
俺様が、
レンを幸せにする。と。