麒麟¶゚ -12ページ目

麒麟¶゚

まったり更新。







最近、神宮寺と
顔を会わせることが減った。


俺が忙しいせいもある。
だが、それだけではない。


あいつが、
故意に避けている。



何故だ…。


俺には理由がわからなかった。




そればかりか、
あいつは来栖と会っているようだった。



あいつは…
来栖が好きなのか?

俺が、
嫌になったのか?





俺はどうすればいい。
どうすれば、
前のように……



そんな事を考えながら、
家に着いた。


今日も、
神宮寺は寝ているのだろうか。




ドアを開けた時、
ソファに座っている神宮寺を
見つけた。



驚いたが、
正直嬉しかった。

神宮寺が待っていてくれたのだ。
そう思った。


「お帰り…」


それだけいって、
神宮寺はベットに向かって行った。




その時、
怒りがわいた。


「神宮寺。」



考えるより先に、
体が動いていた。

俺を見る、
神宮寺を見る目が
怯えていた。


「今日は…疲れてるんだ……」

もしかして…
お前は……


「ほう。来栖と何かあったのか?」




気づいた時には遅かった。

要らないことを…
言ってしまった。



しかし、神宮寺の反応は
明らかに何かあった事を示すものだった。



口が止まらなかった。


神宮寺が必死になればなるほど、
疑いが増していく。


「お前だって!!」



その言葉に驚いた。


まさか…
見られているなんて。


だから、神宮寺は…
来栖と…っ!!

「そんなお前に!!
どうこう言われる必要は」

バシッ




まるで、自分の手ではないみたいに
勝手に動いた。



神宮寺を





殴ってしまった




自分がしたことを謝る前に、

神宮寺は走り出した。


俺のいないところに。


もうこれで…
おしまいか……

「ははっ……っく……」



頬を伝う雫が、
胸を焦がしていく。


もう………
戻って…来ないのか…?


一人になった部屋は、
やけに広くて寒かった。