傷の縫合のために分娩台に乗る。


冷たい膣鏡の感覚。


「痛そう」が頭の片隅を過った。




「ココは痛いですか?」

「いいえ」

「ココはどうですか?」

「いいえ」


その後、普通に先生とおしゃべりをしていたら


「はい、縫合終わりましたよ」



「え!?」


これから縫うと思ってドキドキしていたのに。。。


全く何も感じなかった。




膣の奥ってなんと鈍感なのだろう。



ちなみに、その分娩室には、「フランダースの犬」にでてくるような大きなミルク缶のような容器の「イソジン」が

逆さまに吊ってある。

退院後、膣奥部の傷口消毒のために通院していた。


消毒すると、ピリッとした痛みが走るので好きではなかったが

しないわけにはいかないし、傷の状態を診て頂かないと

今後が心配だった。


薬も服用していた。



ある日、


「縫ってしまいましょうか?」


と先生。




縫う?


「簡単に済みますよ。」


縫う?


「痛みますか?」

と私。


「いいえ、感じないと思いますよ。」



「それなら縫ってください。」


そして、すぐに見慣れた分娩室(手術室?)に通された。


1年半前。 細かく刻んで細胞を調べると聞いていた子宮のガン検査結果が出たのは、

入院中だった。


陰性だった。


陽性だった場合の治療のことを考えていたので、正直ホッとした。


先生曰く、

退院してからも子宮頸ガン検査は続けましょう。一緒に卵巣の様子も診ます。


とのことだった。


アレから一年半経つ。

先日検査してきた。 もちろん陰性だった。



10日程の入院だったが、退院間近になっても微量の出血がみられた。


お腹の表面の傷の痛みは無かったが、切り取った子宮と繋がっていた

膣奥部分の傷の痛みが少し残っていた。



退院のための検査では、大きな異常は無かったが、

出血が有るので、念のため感染症等の検査もした。



そして、傷の消毒のため通院することになった。



この消毒が。。。しみるというのか、ちょっと痛い。





手術前に診て頂いた医師も、手術をしていただいた医師も

インフォームドコンセントをとても大切にしてくれる方でした。

まぁ。。。それが普通な世の中になりつつあるのでしょうけれど。


持病と付き合い始めて15年以上になるが、

昔、私が関った医師の中には、こちらの話を全く聴いてくれない人も居た。

もちろん信頼などという感情が生まれようも無い。

即刻他の病院に移ったりもした。


引越しの多かった私は、本当にたくさんの医師に接してきたが、

やはり、自分の信じられる医師に出会うことはとても大切だと思う。


また、そういう医師に出会えてたことは、

とてもありがたく感謝している。