紀元前360年からサンダルは飛んでたの⁉ | シチリアを旅するなら。。。

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先日盛り上がってたフェイスブック上の話題ですニコニコ
 
(写真はお借りしてますGrazie)
上の写真はターラント考古学博物館に展示されている
紀元前360年前につくられたとされる壺ですが、
左手の女性はアフロディーテ、
アフロディーテはギリシャ名でして、日本語というか、
英語にすると、みなさんご存じの愛と美の女神ヴィーナスです。
ヴィーナスがアレスとの子とされるキューピッドを
サンダルを手にしかりつけてるシーンが描かれています。
 
この壺の写真に
「紀元前360年前からサンダルは飛んでた!」
というタイトルをつけたポストのコメント欄
 
「私もこうして育った」
「神々の世界も私たちと変わらないのね」
「うちもこうだったけど、(便所サンダルのような)木製のサンダルを飛ばしてたおじいちゃんがいた友達よりはましだった」
「うちは木のへらが飛んできた」
「うちは夕飯抜きだった」
「サンダルは最強だった」
「2000年ごろからサンダルは飛んでない」
「モンテッソーリ教育出現前までは普通だった」
「サンダルが飛ばなくなった。その結果が今の現状だ」
「今もこうだったら、もうちょとましだったんじゃない」
「教育論者が出てきて、飛ばなくなったね」
「それより、お父さんが何事もないようにいるのが頭にくる」
「ヴィーナスは私たちの見方だ」
「心理学者が出てきてすべてが変わった」
「ヴィーナスのお仕置きが効果を発揮してたら、キューピッドのいたずらも減って、恋愛がもうちょっと簡単になってたんじゃない」
などなど様々な意見が飛び交ってました。
 
お仕置きに履いてたものを投げつけるのは
地中海地方、イタリアでは特に南の方で、常套手段だったようです。
しかも紀元前からね。
今はおじいちゃんもおばあちゃんも
お父さんもお母さんも、"優しく"なっちゃってね。
その"やさしさ"の裏返しは無責任なんじゃないかな。
と思わされることも間々あります。
 
 
これを書くにあたり
ヴィーナスとサンダルについて調べてたら
こんなのもありました。
写真は拝借してますGrazie
こちらはアテネの国立考古学博物館にある紀元前1世紀の作とされる彫刻です。
こちらも左のサンダルを手にしてる女性はヴィーナス。
ヴィーナスに言い寄ってるのは、半人半ヤギの羊飼いの神パーン。
パーンはパニックの語源にもなってるし、
ピーターパンのベースにもなってるかも?
とも言われる、そんなに有名じゃないけど、
意外と絵画や彫刻などの芸術作品にも登場頻度が高いギリシャ神話の神なのですが、
このパーンは好色かつ性豪で有名で、
あっちこっちで気が向くままに強引なナンパをしてた危険人物ならぬ、危険神。
ナンパ対象はその辺のヤギからヴィーナス様まで見境なしだったようで、
ヴィーナスからサンダルで叱られてるのが、この像。
そんな強引なパーンの角を持って、ママから遠ざけよとしてるのはキュービッド。
 
 
いずれにしろ
美と愛の女神ヴィーナスのお仕置き技がサンダル撃ちだったとはねグラサン
 
FB炎上ポストから
いろいろ勉強させていただきました。