GW後半ですが、今朝のニュースから【医師2万人が国外脱出】について | シチリアを旅するなら。。。

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日本のゴールデンウィーク後半は
昨日写真だけ使いましたように、
ゴッドファーザーのロケ地散策を兼ねた小さな村歩き+我が家ランチ
エトナ山周回鉄道+中世の街並み散策+ワイナリー
の2コースをご案内させていただきました。
 
それについて書こうかな。と思ってましたが、
今朝のニュースで
L'esodo di 20mila medici
(医師2万人が国外脱出)という話題を取り上げていたので、
それについて書こうと思います。
エトナ山周回鉄道~の写真は下の方にのせておきますね。
 
日本でも
医師の長時間労働や
特に地方での医師不足など話題になることがあると思いますが、
イタリアでは
医療へのアクセスのしづらさや
医療費削減、近年の医師不足などなど
医療については日常的な話題としてよく取り上げられます。
 
医者が足りない!と言われる割に
近所のお医者さんや
子どもの同級生の親御さんが子供の学校の送り迎えをしっかりされてるのを見てるし、
度重なった主人の入院でお医者さんの働く様子を見てきたので、
日本のお医者さんのようにこき使われてる感はないな~という印象でした。
 
実際OECDの調査で
人口1000人当たりの医師数は
OECD平均3.6人のところ
イタリアは4人で、OECD諸国内ではフランスに次いで2番目に多い数字爆  笑
日本は2.5人なので、
一人の先生がどんだけ働かされているのかガーン
たくさん勉強されて、過酷な競争を勝ち抜き、
人命を救うという素晴らしいお仕事をなさってる方々が
人間的な生活ができてるのか?と心配になる数字です。
イタリアのお医者さんは戦って勝ち取ってきた歴史があるわけですが…。
 
なーんだ日本に比べたらイタリアのお医者さん足りなくないじゃん!
となるところですが、
そうは問屋が卸さないのですビックリマーク
 
これまで
国民と
お医者さんの関心やアピールのおかげで
人口千人あたり4人という医師数が保たれてきましたが、
それによる国の歳出に占める医療費の割合の大きさは常に問題にされ、
医療費をいかに削減するかが課題になってきました。
 
2005年ベルルスコーニ政権から
医療費削減の一環で医師減らしが始まり、
その年の医師の退職者数より入職者を少なくする政策がとられるようになりました。
で、で、
そのおかげで
なーんと
25万人のお医者さんのうち、
55%、半分以上が
57歳以上という、とーってもいびつな形になってしまい、
10年以内に半分以上が定年退職を迎えてしまうということに。
だから
医師の増員が僅々の課題なのですが、
この歪んだ構造から若手医師への負荷が増えた一方
賃金は安いままなので、
より賃金が高い国に行っちゃう若いお医者さんが増えてる!!
ということが、
L'esodo di 20mila medici(医師20万人が国外脱出)
とショッキングなタイトルの記事で書かれ、
さらにニュースで深掘りされてました。
 
 
 
 
 
日本はイタリアみたいに変な政策はとらないとおもうので、
お医者さんが急に減る、なんてことは起こらないだろうけど、
もともとの数がすごーく少なくて
医師一人当たりの労働時間が長すぎるって、
すごーい問題だと思います。
日本のお医者さん方はまじめで勤勉でお忙しくて、声をあげる暇もないのでしょう。
だから、私は声をあげておきます。
 
 
日本は医者と弁護士が少なすぎると思うんですよね。
弁護士の数についても以前書きました
 
うるさい存在は忙しく働かせてろって
政治家の僻みによる陰謀のような気がしてます笑い泣き
 
 
ここから気分を変えて
シチリア旅気分をどうぞ