引っ越したカラヴァッジョに会いに | シチリアを旅するなら。。。

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ここ数日、
カラヴァッジョがシチリアに残した作品を見たくていらした方のお手伝いをさせていただきまして、
シチリア東岸を南北に行ったり来たりしておりました。
 
カラヴァッジョがシラクーサ滞在中に描いた「聖ルチアの埋葬」、
数年前までオルティージャ島のドゥオモ広場の教会に展示されていたので、
オルティージャ散策がてら見ることができたのですが、
2020年12月、聖ルチア殉教の地である聖ルチア地区の聖所にお引越ししまして、
オルティージャ散策がてら見ることはできなくなりました。
ということで、
お引っ越し後ご無沙汰してたのですが、
道案内がてらご同行させていただきました。
 
シラクーサの下町Santa Lucia地区にある
Santuario di Santa Lucia al Sepolcro
 
通りがかりの近所のおばさんが
「聖ルチアはあそこよ!小銭を入れるとライトがつくからね」
と3回くらい言ってくださったので、
迷うことなく、お目にかかることができました!
 
オルティージャにあった時は、壁に掛けてあるだけでしたので、
間近で見ることができましたが、
聖所のあるべきところに収まったカラヴァッジョ作品は
祭壇のむこうの高いところに掲げられて、
大事にされてる感が伝わってきます。
でも、やっぱり遠くて、ちょっと見づらいので
1€のライトアップは必須
ライトアップするとよーく見ることができました。
 
以前は
ドゥオモのおまけのような感じで、ドゥオモに来たすべての人についでで見られてきたカラヴァッジョ作品ですが、
わかりずらい所に移動したことで、
見たい人だけがわざわざ来るようになり、鑑賞客は激減ですが、
落ち着いて、ゆっくり鑑賞できるようになりました。
 
このためにシチリアにいらしたお客様は
「ゆっくり見ることができました」
とご満足いただけたようでした。
 
カラヴァッジョも聖ルチアも
静かな環境に落ち着いて
草葉の陰で喜んでるんじゃないかな。
 
ローマから逃亡後の晩年のいくつかの作品が残るシチリア
カラヴァッジョを追って今度は北に向かいます。