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上海鑑賞日記(主にクラシック)

上海生活の合間に聴いた音楽や見たスポーツなどの記録を残します。

日時:2023年12月10日(日)14:00~

会場:スターツおおたかの森ホール

指揮:佐藤雄一

演奏:流山フィルハーモニー交響楽団

シューベルト:交響曲第5番

ドヴォルザーク:交響曲第7番

 

                

ここのところ近隣アマチュアオケの演奏会の鑑賞が続いているが、この日も先週と同じ指揮者で別のオケの演奏会。

1987年創立のオケとのことで年2回ほど定期演奏会を開いているとのこと。

年齢層はやや高めでオケ創設時に学校を卒業したような世代がそのまま残っているような印象であり、メンバー人数も曲に合わせてなのか少し小じんまりとした所帯である。

それに合わせてか、聴衆も年齢層が高い。

 

会場は流山おおたかの森駅前のスターツおおたかの森ホールで、コンサート専用ホールではないが、木目を基調にした雰囲気で音響効果も悪くなくアマオケの会場としては十分である。

何しろ、その昔に何もなかったこの地にこんな施設が出来たていたことに驚くばかりである。

但し、客席キャパが494席と小さく音響効果の面も考えると、音楽用としてはこの倍は欲しいところでもある。

指揮者は先週に引き続き佐藤雄一さんで、やはりこのあたりのアマオケを主戦場にしているのかなと推測する。

 

で、前半はシューベルトの5番でテンポ設定は若干ゆっくり目に入る。

各楽器の音色は残念ながらアマオケ的な貧弱さが気になる。

 

ただ、全体の流れが崩れないので音楽としては保たれており、不快になるほどではない。

指揮者もこのオケの水準に合わせてテンポを急がせず整えてきており、オケ全体をしっかりと引っ張っている。

まあ金管の音色などにやや粗があるため、残念ながら流麗なシューベルトにはならなかったが、堅実にメロディを積み重ねて一つの演奏に仕上げて、ここへ持ってきたという印象である。

楽章が進むにつれて、演奏のまとまりも見えたので、音楽としては無難な印象で終えてくれた。

 

後半はドヴォルザークの7番。

先日上海のオケでこの曲を久しぶりに聴いてから、この曲の良さを再発見しており、ここ最近のマイブームになっている曲である。

 第1楽章の演奏がスタートすると出だしの音の深みの弱さとか、ホルンの頼りなさは多少あったものの、何とか滑り出していく。

 テンポを抑えている分だけややたどたどしさは残すが、音楽の流れはしっかりと芯を残して、しっかりと前に進む。

 さらに曲が進むにつれて、オケのエンジンも温まって来てオケが次第に整うようになっていった印象だ。

 

 第2楽章に入り緩徐楽章ということもあり、オケ全体が落ち着いたのか淀みない音楽を聴かせてくれるようになる。

 第3楽章に入ると、各楽器の技量の粗は多少見えるが音楽の流れとしては充実して来て、フィナーレに向かって演奏の質が上がっていったように感じた。

 

 そして最終楽章は、ややティンパニのドンシャリ感が目立ってマーチのような雰囲気も出てしまったが、第2主題のメロディが楽し気に歌われ、このオケが楽しそうに奏でている雰囲気が伝わり好印象を持った演奏になった。

 もちろんアマオケ故に各奏者の技術水準の問題はあるが、音楽とはかく楽しむべきだという印象を得た心地よい演奏会になったのである。