今は亡き
DJのRyuhei The Manが立ち上げ、
彼の死後も
ディレクター鈴木庸介氏の後継により
Ryuhei The Manの
計画やメモ書きを元に
リリースを続けて来た
AT HOME SOUNDが
70番目のタイトルで幕を閉じる。
AT HOME SOUNDは僕の過去作品を
続々と7インチ化してくれただけでなく
弊社のアーティスト、
DJ KAWASAKIや
ROOT SOULをもサポート。
そして、
何よりこのレーベルの最大の功績は
ボーカリスト、
NAYUTAHを世に送り出した事に
尽きると思う。
DJ KAWASAKIがプロデュース(作曲も)。
MURO君のリミックス
(Mazelのオフィシャル・サンプリング)
を収録し、
オリコンのTop 30に食い込んだ
「GIRL/見知らぬ街」で
颯爽とデビュー。
記念すべき
AT HOME SOUNDの
第一弾リリースが
NAYUTAHだったのだ。
その後、
「黒のタートル・ネック/何もかも」
「君を見つけて」
とシングルをリリースし、
アルバム、『NAYUTAH』発売後には
「君のポラロイド」も
シングル・カット。
そして
この度、
「Kiip It Up/Stand Up」の
カップリング7インチが
AT HOME SOUNDの最後を飾る。
DJ MURO、
DJ JIN、
クニモンド瀧口らの
サウンド・プロデューサーを
7インチ化に際し起用して来た
プロデューサーのDJ KAWASAKIは、
最後に
Ryuhei The Manと
NAYUTAHの念願でもあった
DJ KOCO aka Shimokitaに
エディットを依頼した。
何という素晴らしいエンディング。
NAYUTAHのデザインを
デビューから
ずっと担当している吉永祐介も
過去の
アウトテイクを
見事な新作に仕上げてくれた。
ソウル、
ファンク、
レア・グルーヴ、
シティー・ポップ、
ディスコ、
ブギーと
Ryuhei The Manが愛した
音楽を
日本語で
具現化して来た
NAYUTAHの第1章も
終演となる。
僕は作詞やスタイリングで
このプロジェクトに
関わって来たが、
NAYUTAHの
努力と奮闘には心を打たれた。
歌手として
そして、
その役割を演じる、
ある意味、
女優として
レーベルの発展に貢献しつつも、
関わる全てのスタッフの
かシビアな要求に
応えることは
とてもハードルが高く、
数字のクリアも要求される
プレッシャー
(こちらはRyuhei The Manや鈴木さんも)は
想像以上に
過酷だった筈だ。
自分がディレクションするレーベルという
Ryuhei The Manの夢も
歌手としてデビューする
NAYUTAHの夢も叶った。
そして、
その舞台の幕が
今、
閉じられる。
Ryuhei The Manの偉業に
改めて敬意を表し、
鈴木さんの尽力にも感謝したい。
70タイトルのリリース。
Ryuhei The Manのアイデアが
見事に形になった。
僕も今
感慨深い気持ちで一杯だ。
勿論、
NAYUTAHの第二章の幕が
遠くない将来に
開く事も楽しみにしている。