色んな手が出て来る映画 | 沖野修也オフィシャルブログ Powered by Ameba

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選挙ジャーナリスト?

選挙ライター??

畠山理仁(はたけやまみちよし)さんの

ドキュメンタリーを観た。

 

畠山さんの純粋な興味と使命感は、

偏見や先入観を逆転させる。

お金にもならない、誰もやらない、

全ての候補者へのインタビューを

続ける逞しさを羨ましく思い、

やめようかと迷う姿に共感を覚えた。

個人の権利を尊重する男の、

人間への愛に満ちた109分。

 

これは試写を観た後に

関係者に送ったメッセージだ。

 

そこには書かなかったけれど、

この映画を観ている間、

"変な人"って誰の事だろう?

という疑問が

ずっと頭の中を徘徊していた。

 

変な人を"見つける"のは

いつも他人だ。

 

自分とは違う、

自分がやらない事をやる人は変な人。

 

自分は多数派で

少数派は変な人。

 

政党に所属し、

そこから立候補する人は

まともな人で

政党に所属せず、

無所属で立候補する人は

変な人。

 

待てよ!

まともじゃない政党から立候補する人が

まともだと言えるのか??

 

何を隠そう、

僕もその変な人。

頼まれてもいなないのに

ゴミを拾い(しかも豹柄の服を着て)、

日々、

社会の不正を拾い上げては

SNSで警鐘を鳴らしている。

妻が妻の友人に忠告されたみたいで

(評判悪いよと)

これでも控え目にしているのにだ

(取引先と部下にも気を使っている)。

 

もとい、

畠山さんは

泡沫候補と呼ばれる人達に

インタビューを続ける。

変な人を追いかける畠山さんこそが

変な人では?

と思ってこの映画を観ると、

まさに目からウロコ!で、

偏見がポロポロと

剥がれ落ちるに違いない。


実は

畠山さんの肩越しに

見る彼らは

そんなに

変な人ではない。


そう、

畠山さんは

変な人

(だと世間では思われている人)にも

普通に接する事が出来る

スペシャルな人だ!

 

もしあなたが

この映画に興味を持ったら、

是非、

手に注目して欲しい。

 

何故なら

色んな手が出て来るからだ。

 

手を見て

ホロっとして、

手を見て

熱くなり、

手を見て

心が暖かくなった。

 

『NO選挙、NO LIFE』を観て

改めて、

投票に行かない事、

行ってもまともな候補に入れない事が

この社会の問題だと思った。

もっと個人をよく見て投票しないと。

 

そして、

好きな事をやっている"人達"を見て

自分も間違ってない!と

言い聞かせている。

 

文字を打つ手を眺めながら。