石の上にも30年? | 沖野修也オフィシャルブログ Powered by Ameba

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石の上にも3年。

 

何でも3年は辛抱して取り組め!

という諺ですよね?

 

僕の場合は、

30年。

 

30年かかって夢が実現しました。

 

それは、

ロンドンのジャズの聖地、

カムデン・タウンにある

Dingwallsという会場で復活した

"Talkin' Loud, Sayin' Somethin'"

というイベントに2019年に出演した事。

 

レジェンドDJ、

Gilles PetersonとPatrick Forgeによる

日曜の午後のパーティー。

 

1989年頃、

僕はロンドンの情報をゲットする為に、

現地にいた友達に頼んで

このパーティーを盗み録りして

日本にカセットを送ってもらっていたのでした。

 

ネット・ラジオもyoutubeも

discogsもspotifyも

シャザムもなかった時代。

 

ポケットの中に入れた

ウォークマンで録音してもらったので

音を聴き取るのも一苦労。

 

いつか、

彼らと一緒に三人でDJが出来たら・・・と

夢見て30年!

 

同じDJブースで回せた時は

感無量でした。

 

ちなみに、

その日の為に1ヶ月かけて選んだ

曲を入れたUSBをホテルに忘れまして・・・。

 

保険で持って行っていた

バック・アップ用の

レコード数十枚だけで回すという大失態。

 

詳しくは

いつかジャズ・レジェンド達との

エピソード集を出版する時に

収録したいと思います。

 

3年でDJを辞めていたら

実現しない夢でしたね。

 

そもそも

自分が評価されるのは

300年後位だろうなぁ〜

(人類最初の選曲評論家として

教科書に載っているだろうという

希望的観測ですがw)

と思っているので

30年はあっという間でしたね。

 

アルバムも20年に1枚というペースですし。

 

Kyoto Jazz Massiveを100年続くブランドにしたい

っていう発想が間違ってるんですかね?

 

怠惰というか呑気というか・・・。

 

ちなみに

今年は、

渋谷のThe Roomが30周年です!

 

 

大きい会場でイベントをやりますし、

勿論、

The Roomでも記念パーティーをやります。

関連コンサートも企画しています。

 

2ヶ月位で閉店かなぁ。

失敗したなぁ・・と思ってたんですよ、実は。

 

気が付けば、

現存するクラブとしては東京最古

(京都のメトロは32年!)?

 

開店当時は

上京して来た

若者がクラブ経営?

だったので、

下っ端は

先輩から

相手にされない

辛い思いもw

 

でも、

いつの間にか

渋谷の主??になってました。

 

石の上にも30年。

感慨深いものがありますね。

 

震災もデフレもコロナも乗り越えて

(乗り越えられるのかな?)・・・。

 

先代のオーナーから買い取って

(僕は出資者の一人でしたので)、

まだ1円も利益を出していないので

(むしろ負債が凄い!)、

「お前どんだけ、商売下手やねん!」

友達にからかわれることもありましたが、

今では、

「個人資産を投入して、30年も続けてるのか!」

褒められるようになりました(笑)。

 

石の上にも30年。

真似しない方がいいと思うけれど、

30年経たないと

見えない景色があるもの事実かと。

 

その場所は決して高くない。

でも、

30年の経験で得た視覚は、

人とは違うと思うのです。