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Kyoto Jazz Massive 沖野修也 Official Blog

いよいよあと2日に迫った

TCJF2021。

 

国産ジャズのレジェンドであり

今回のヘッドライナー、

森山威男さんをフィーチャーし、

ご本人の代表曲を

演奏するのは

Kyoto Jazz Sextet。

 

 

本日、森山さんをお迎えした

リハの初日でした。

 

森山さんの出す音に

サウンド・チェックから度肝を抜かれましたが

(森山さんのことは別記事で書きます)、

KJSのメンバーにしか出来ないことが

改めて、いや、更に明確になりました。

 

今回、

和ジャズの名曲と呼ばれる楽曲を

ご本人をお迎えして演奏する本企画。

 

アレンジも原曲をほぼ踏襲しているのに、

原曲とは鳴りも、

ノリも全く違うのです!!

 

エンジニア、

Studio Dedeの吉川さんの

サウンド・メイクに秘密があることは

言うまでもありませんが、

やはり、

KJSの面々の資質が

森山さんの魅力を

最大限に拡張しているのだと思います。

 

和ジャズのリメイク?

ノスタルジックなのでは?

 

否!

 

ディープにして、スピリチャル。

洋の東西を超えた

現代的にして重厚なグルーヴは、

必ずや、

森山さんのファンだけでなく

新しいオーディエンスにも

刺さると思います。

 

ダンス・ミュージックを

理解したジャズ・ミュージシャンが、

踊れるだけでなく、

聴けるジャズを演奏するという

螺旋状態の思考+実行は、

何気にレアだと思うのです。

 

スタイルの真似は出来ても

スピリットの継承は

簡単ではないから。

 

人気クラブ・ジャズ・グループを脱退後、

よりジャズの深い部分へと潜行する

平戸祐介(P)。

荘厳にして、

随所にトリッキーなプレイを散りばめる演奏は

唯一無二。

 

数々のグループで活躍すると同時に、

ソロでの実験的アプローチにも取り組む

類家心平(Tp)。

その切れ味の鋭いプレイは

躍動的であるだけでなく、

孤高感に貫かれています。

 

こちらも引っ張りだこの人気奏者、

栗原健(Sax) 。

語りかけるかと思えば、

咆哮し、

エモーショナルな存在に

益々磨きがかかっていますね。

 

そして、

ファンクの"イデア"を武器にした

ジャズ界では稀有な存在、

小泉P克人(B)。

濃厚にして渦を巻くような運指は

KJSのトレード・マークになっている

と言っても過言ではないでしょう。

 

若いドラマーが

ジャズの進化の象徴として

捉えられる昨今ですが、

森山さんが、

"今日性"を獲得しているのは、

レジェンドの類いまれなるエネルギーと

森山さんを支えるメンバーの実力の

融合だと信じています。

 

KJSのメンバーは、

リチャード・スペイヴン、

ノラ・ジョーンズ、

菊地成孔といった

旬のアーティストだけでなく、

カーメン・ランディや

カルロス・ガーネットといった本物とも

共演して来ました。

 

時代と国境を超えた

ジャズのコミュニケーションを

実践して来た強者達。

 

TJCF2021年のステージで、

このメンバーでしか

出来ないことが満載の!

森山さんとのスペシャルな共演を

楽しみにしていて下さい。