ぬ、盗まれた・・・ | 沖野修也オフィシャルブログ Powered by Ameba

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Kyoto Jazz Massive 沖野修也 Official Blog

前回、
京都で購入した
ビンテージ・チェアを
積んで上京したのと同様に
今回も車で
東京にやって来た。
ちなみに、
乗り捨てのレンタカーではなく
愛車で。
 
僕の事務所が入っている
古いマンション
(僕が生まれた
1967年に建てられている)
の敷地には駐車場があるのだが、
勿論、
契約していないと停められない。
 
昨日は22時まで
The Room COFFEE & BARで
大沢君と一緒に回し、
一泊だけして
6時には出発する予定だったから
(愛犬の看病を続ける妻に
昼過ぎには戻ると伝えてあったので)、
一晩位車を停めても
誰も文句を言ったり、
大家に報告しないだろうと
自分に言い聞かせ、
ゴミ捨場の横にある
車一台分のスペースに
愛車を駐車した
(おそらく緊急車両用の為に
常に空けてあるに違いない)。
 
朝起きて、
ゴミ捨場に降りて仰天した。
 
く、車がない・・・。
停めた筈の車がない!
 
ナンバーや出頭先が
チョークで書かれてないので、
レッカー移動ではない。
 
ぬ、盗まれた?
 
実はこの話には伏線がある。
 
それは2週間程前のこと。
滋賀県の自宅に突然
中古車ディーラーと名乗る
スリランカ人が現れて
僕の車を売って欲しいと
言って来たのだ。
 
走行距離や年式、
過去の
トラブル・エピソードを話す(苦笑)。
 
お仕事は?
と訊かれたので、
携帯を取り上げ、
僕の名前をググって手渡した。
 
家の中に戻ると
妻がカンカンだった。
 
「何親しげに話してんの?
車の窃盗団の
下見だったらどうすんのよ!」
 
妻が僕から名刺を取り上げ、
あっと言う間に、
Facebookで
そのスリランカ人の
身元を特定した。
日本語を読めない筈の妻が、
カタカナと漢字しか
書かれていない名刺で。
 
どうやって・・・。
 
かつて友人に
沖野さんが
あんな可愛い女性とw
結婚できる訳がない
と言われたことがある。
きっとスパイだよと(笑)。
 
でも、
実はこれ笑い事じゃなくて、
色々思い当たる節があるのだ。
 
①その昔、
僕が出張で
NYに行くことが決まった時、
その時期に妻も遊びに来たい
と言うから
向こうで会おう
という話になった。
で、彼女は違う便で
やってきたのだが、
JFK空港で
数時間拘束されたらしい。
フランス姓
(お父さんがフランス人)で、
イギリス国籍で、
日本在住で
渡米。
しかも、
NYにはたったの2日しかいない。
何故だ?
と問い詰められたらしい。
しかも、
テロリストと
指紋が一致した!
というではないか・・・。
 
②その割には、
すんなりホテルにやって来たw。
 
③僕が仕事している間
(某自動車メーカーの撮影)、
特に観光をした形跡はなく、
国連本部に行っていた
(建築好きではあるのだけれど・・・)。
 
④お兄さんの奥様が
亡くなった時も、
帰国用のビザがなかったのに、
成田で交渉して
出入国が可能になったと
当時韓国にいた僕に
電話で連絡して来た。
成田で交渉?
 
妻の洞察力というか
観察力も凄くて、
ある年の
ハロウィン・パーティーに
フランスから
一時帰国していた高校の後輩が、
チューバッカの着ぐるみを着て
遊びに来てくれた時も
一瞬で彼を見抜いた。
斜めがけにしていた
ショルダーバッグの
ベルトの柄で判ったらしい。
何年か前に3人で一緒に
リヨンのレストランに
行ったことがあるのだけれど、
その時に
同じバッグを後輩は
持って行っていたらしい。
 
「会社の名前検索してみた?」
 
妻が僕を睨んでいる。
スリランカ人を
自動車泥棒だって
決めつけたら失礼やろとか
結構いいやつだったけどなぁ
とブツブツ言いながら
社名をタイプする。
 
え!
 
何も引っかからない。
会社名も住所も存在しない。
か、架空の会社・・・。
 
結局、
滋賀の自宅で
愛車は
スリランカ人ディーラーには
盗まれなかったものの、
まさか、
東京で他の誰かに盗まれるとは・・・。
 
そうい言えば、
こんな逸話も!
 
昔、
某女性ボーカリストの
マネージャーを
していた頃の話。
 
地方営業に
行っていた彼女が
東京に戻って来て、
羽田空港から
僕に電話して来た。
 
「沖野さん、
車がないの。
盗まれたっぽい・・・」
 
しかも、
買ったばかりの
オープン・カーだ。
 
僕は、
位置は確認したの?
と彼女に問い質した。
 
これ、
世界の
プロモーターあるある
なんだけれど、
空港に迎えに来てくれる
プロモーターって、
ことごとく
駐車位置を忘れるんですよね。
僕も含めて(笑)。
 
「戻って来た時に
困らないように
英文字と数字を
ちゃんと記録したから
間違いないの」と・・・。
 
僕は警察に連絡し、
現地に向かってもらった。
現場検証してもらうのと
盗難(被害?)届けを
出す為にだ。
 
女性ボーカリストが
到着した警官とのやり取りが
聴こえるように
携帯を顔から離して
手に持って
僕と繋いでくれている。
 
警:で、場所は
ここで間違いないんですよね?
ボ:はい。
警:羽田空港にはT1とT2に
それぞれ駐車場があるのは
ご存知ですか?
ボ:は、はい?
警:駐車位置は
この番号でいいとして、
ターミナルを
お間違いになっている
ということはないですか?
ボ:あ・・・。
 
いやー、
笑っちゃいましたね。
マネージャーが
アーティストのことを
笑っちゃいけないんですが、
思わず
吹き出してしまいました。
まさか
そんなオチがあるとは(爆)!
 
でも、
僕のは笑いごとじゃない・・・。
愛車がマジで盗まれた・・・。
 
いや、
ちょっと待てよ。
 
昨日、
モエのミニ・ボトル
飲んでなかったっけ?
 
The Room COFFEE & BAR
からの帰りは
自分の車じゃなくて
タクシーだったよな?
 
そもそも
愛車で東京に来たっけ???
 
飛び起きると汗びっしょり。
昨日、
事務所の
ベッドルームがあまりに寒くて、
暖房+電気毛布の設定を
最強にして寝たっけ!
 
やっぱり、
電気毛布は悪夢発生装置だ。
 
スリランカ人のことが
潜在意識で
気になってるいのかな・・・。
 
車は
自宅の最寄り駅に
停めてある。
無事に盗まれずに
そこにあることを
祈っている。
 
新幹線の中でこれを書きながら・・・。