53歳、クワガタムシを飼う〜その1 | 沖野修也オフィシャルブログ Powered by Ameba

沖野修也オフィシャルブログ Powered by Ameba

Kyoto Jazz Massive 沖野修也 Official Blog

不思議なことってあるもんですね・・・。

 

それは渋谷The Roomが

三ヶ月の休業を終え、

再始動することとなった

7月1日の夕方のこと。

 

家に戻ると

玄関に置いてあった

ビーチで

ゴミ拾いに使っているトングに

赤黒い物体が

付着していることに気付いたんです。

 

近寄ってみると、

それは

子供の頃によく捕まえた

ノコギリクワガタでした。

 

僕が住んでいた地域では

ツノサガリと呼んでいた

カブトムシの好敵手。

 

僕の家は山の麓にあり

雑木林というか森から

程遠くない場所にあるので

クワガタムシを見る可能性は

十分に考えられます。

 

でも、

ノコギリクワガタが

6本の足でトングに

必死にしがみついている絵は

ちょっと予想外でした。

 

しかも、

それは

普通のノコギリクワガタではなかったんです。

 

左のツノは、

緩やかなカーブを描いて

下方に曲がっているのですが、

右のツノは、

ほぼ直角に下方に曲がっています。

 

最初、僕は、

メスを巡る闘いに敗れたオスが、

ツノを折られたと思ったのです。

 

しかし、触ってみると

折れた形跡がありません。

また、半開きになった

背中の固い羽根の内側には、

縮れた柔らかい方の羽根が

動くたびに見え隠れしています。

 

産まれながらの奇形虫。

 

おそらく

蛹の段階で

地中にある石か

木の根に押し曲げられてしまったのかと。

或いは

幼虫時代に食べた腐葉土に

農薬が紛れ込んでいたか・・・。

 

その2本の違う角度に曲がったツノでは

樹液を吸うことは出来ません。

 

まさか空腹のあまり

人間に助けを求めてやって来たとか・・・。

 

とにかく、

僕は彼を連れて帰ったのでした

(って家の外から中に入れただけですが)。

 

つづく