僕も羨む、考える人 | 沖野修也オフィシャルブログ Powered by Ameba

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考える人。

 

ロダンの、ではない。

 

4月から始まった、

The Room Radioの次回

5月24日のMIXを担当する

島晃一君のことだ。

 

島君は、

現在、

The Roomにおいては

自分が主催するパーティー

Soul Mattersで

活躍する傍ら、

Champのレギュラー・メンバー

としてもプレイ中。

 

何故、

島君を僕が"考える人"と呼ぶのか?

 

それは、

2年前の大晦日に

彼を大晦日のカウント・ダウン(直前)に

ブッキングした時のこと。

 

「何かけたらいいかずっと考えてます・・・」

と暗い表情(&薄笑いを浮かべて)で

僕に話しかけて来たんですよね。

 

そう、

DJは

考えなきゃいけないってのが僕の持論。

 

ラリー・レヴァンみたいな天才は別ですよ。

この曲の次は何をかけるべきか?

ということを常に考えなきゃいけない。

 

元サッカー日本代表監督の

オシムさんも言ってましたよね?

「考えよ!」と。

 

勿論、現場では"感じた"方がいい。

前のDJからの流れを、

オーディエンスの状態を、

そして、

流れている音が含む要素を!

 

サッカーだって

本番は考える時間ないでしょ?

 

練習で考えて、

試して、

繰り返して、

試合で、

体が、ボールや人の動きを感じて

反応する。

 

DJにとっての練習は、

家でMIXのスキルを磨くだけでなく

曲順の仮定、

遡れば、

レコードを買う時点で

この曲を挟むものは何かと

想像することも含まれる訳です。

 

あれ、島君のことについて書くつもりが

いつの間にか

自分の選曲論を展開してました(汗)。

 

もとい、

具合が悪くまで悩んで、

考えた島君は、

見込みがあるんじゃないかなと。

ま、ライターでもあるから

考えることが好きなんでしょうね。

素晴らしいと思います。

 

そして、

彼は、

The Roomでやることの意味にも

気付いてくれた頼もしいDJ。

 

The Roomを

僕はタマリバって呼んでますけど、

ま、はっきり言ってクラブですよね?

世間的には。

 

でもね、

他の店とは明らかに違うんです。

 

The Roomは

そこで流れている曲を

作った人が

回している。

 

え、それは他でもそう?

 

The Roomは

流れている曲を作った人が

フロアーにいる店。

 

ま、

他の店でもないことはないですよね。

 

でも、

The Roomの場合は、

作った人に

お金を払って呼んでないですからね。

 

ハービー・メイソンも

カルロス・ガーネットも

ラヴィ・コルトレーンも

アフリカ・ベイビー・バンバータも

ルイ・ベガも

セオ・パリッシュも

ケニー・ドープも

ユキミ・ナガノも

サンダー・キャットも

呑みに来てるだけです。

 

出演者が

ふらっとフロアーに

現れている訳ではないんです。

 

しかも、

流れている曲を作った人が

バーの中にもいたりしますからね。

大沢伸一君や、

DJ KAWASAKI、

富永陽介や

Degoのように(笑)。

 

あれ、

島君について書くつもりが

いつの間にか

The Roomとは何ぞや?

みたいな話に・・・。

 

もとい!

 

島君が震えてましたね。

自分のパーティーに

サンダーキャットが遊びに来た時はw

 

「沖野さん、ルーム、やばいっす・・・」

 

と目をひん剥いて

(しかも薄ら笑いを浮かべて)

後日、報告を受けました。

 

ちなみに!

僕、

The Roomのオーナーなんですが、

まだサンダーキャットに

会っていません。

 

一度目は

丁度その日、

島君が初めてサンダーキャットに

会った日だったんですが、

僕、翌日、超朝早かったんで、

店に行かなかったんです。

 

二度目は、

僕、銀座で回してて

店から

サンダーキャットがまた来ました!

って

連絡あったので

仕事が終わってから

急いで駆けつけたんですが、

時既に遅し・・・。

 

でもそこには

島君の姿が・・・。

 

そんな僕も羨む、考える人、

島晃一君が

The Roomの若手の中から

大抜擢です。

 

果たして、

どんな選曲を

聴かせてくれるんでしょうか?

考え過ぎてないと

いいんですけどね。

 

という訳で

毎週日曜夕方4時からは

InterFM897で

The Room Radioをお楽しみ下さい。

 

radikoで1週間聴けます。

 

5時からは、松浦俊夫さんの

Tokyo Moonもオススメです。

 

 

島 晃一(Soul Matters / CHAMP)

 

DJ・ライター。福島出身、東京在住。2013年よりDJ活動開始。新たなレアグルーヴを探求する「Soul Matters」をThe Roomで主宰。2018年には、渋谷The Roomを代表するFunky Jazzyパーティ「CHAMP」に隔月のレギュラーDJとして加入。2019年には、ディスクユニオン主催のトークイベント「DJ目線で覗く現行ラテン音楽の今とこれから」に出演した。

 

ライターとしては、『キネマ旬報』や各CDのライナーノーツへの寄稿など、音楽と映画を中心にDJの経験を活かしつつ幅広く書いている。2019年にはTBSラジオ「アフター6ジャンクション」の「ペデストリアンデッキは"都市のDJ"」特集にRHYMESTERのDJ JINと共に出演し話題となる。2020年には映画批評本『菊地成孔の映画関税撤廃』に映画『ムーンライト』についてのインタビューが採録される。また、『ラティーナ』の「新しいラテン」特集では企画・執筆を担当した。

 

https://twitter.com/shimasoulmatter

https://note.mu/mercy0101

 

THE ROOM 

 

Kyoto Jazz Massiveの沖野修也がオーナーで、Champ Recordsの冨永陽介がディレクターを務める渋谷のクラブ改めタマリバ。1992年にオープンし、のべ100万人以上を動員した老舗のコバコで、あのKenny Dopeも”世界で一番好きなクラブ”と公言している。オーナーからバーテンダーまでが全員DJかアーティスト。そして、著名DJやミュージシャンが来日時にお忍びで足を運ぶこも多い。ゆえに、かかっている曲を作った人がブースの中だけででなく、フロアーはおろか、バーの中にまでいる唯一無二の空間として知られている。Mondo Grosso、Kyoto Jazz Massive、 Sleep Walker、DJ KAWASAKI、ROOT SOULを輩出し、The Room Classicsと呼ばれる独自のヒット曲も数多く生み出していることから、世界で最も発信力のあるナイト・クラブの一つとして国内外に多くのファンを持っている。

 

THE ROOM RADIO

 

Kyoto Jazz Massiveの沖野修也がオーナーで、Champ Recordsの冨永陽介がディレクターを務める渋谷の老舗コバコ。1992年にオープンし、のべ100万人以上を動員している。そんなThe RoomにゆかりのあるDJ達が週替わりでノン・ストップ・ミックスをプレイ。ジャズ、ソウル、ファンク、ディスコ、ブギー、アフロ・ビート等、エモーショナルでタイムレスな音楽を軸に、時にヒップ・ホップ、ディープ・ハウス、ビート・ミュージック等の最新の音楽を織り交ぜ、The Roomの世界観を再現予定。ダンサブルでありながらリスニング対応でフロアーとラジオを接続することも試みる。又、レジェンドから若手までを幅広く起用することで世代を超越したシーンの活性化を目指す。更にはThe Roomでプレイするレギュラーだけでなく、The Roomに訪れた海外DJまでをブッキングする予定。クラバーから音楽好きまでが楽しめる1時間が繰り広げられる。