ラジオ生活30周年の年に・・・ | 沖野修也オフィシャルブログ Powered by Ameba

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ラジオ生活30周年の年に、

残念ながらレギュラー番組が終わってしまいます。

 

約7年続いたInterFM897のJAZZ ain't Jazz。

2時間から1時間に縮小、

水曜から日曜への移動

を乗り越え、

時に同日の放送で

radikoのアクセス数がダントツに良かったり、

ハッシュタグ#jaj897が

Twitterのトレンド入りしたり、

2度のスポンサー獲得に成功するなどして

継続して来たんですが・・・。

 

2月頭に母を亡くし、

月末に終了通告があり、茫然自失。

 

出会いがあれば別れもある。

始まりがあれば終わりもあると自分に言い聞かせ、

現実を受け止めました。

 

思い返せばこの30年、

ラジオとの関わりで色んな事がありました。

 

初めてのラジオ仕事は神戸のKiss FM。

選曲だけの仕事だったんです。

天候や時間と音楽の関係を学びました。

 

地元のFM京都αステーションには

ゲストで何度も呼んで頂きました。

年末のクラブ・ジャズ紅白歌合戦は

そもそも京都で始まったんですよね。

 

TBSではClub Edgeという

当時都内で活躍する様々なジャンルのDJを

毎夜ブッキングするという

画期的な番組をプロデュース。しかもAMですよ!

吉祥寺のパルコのスタジオで公開収録。

今振り返るとあの人も!的な大物にも多数ご出演頂き、

まさに"伝説の"という形容詞がふさわしい

自分のキャリアの中でも最も壮大なプログラムでしたね。

 

最初の個人レギュラーは、J-WaveのMoon Spotting。

20時代のプロデューサー枠で登場。

大沢伸一君、藤原ヒロシさん、朝本浩史さんらの並びで、

その抜擢は本当に光栄でした。

子供の頃に坂本龍一さんや佐野元春さん、

桑田佳祐さんが担当していた

NHKのサウンド・ストリートを聴いて育ったので、

その現代版!みたいな気持ちも

あったんですよね。

 

その後は同じJ-Waveで、

Midnight Facesという番組の選曲担当に。

日本版のCafe Del Marを目指してたんですが、

AM/FM併せて同時間帯枠聴取利率1位獲得、

しかもシェア25%なんて驚異的な番組だったんです。

 

J-Waveと言えばLevi'sさんのスポンサーで

クリエーターの対談番組の選曲も。

今でいうポッドキャストの先駆けとでも言える番組で、

トークと音楽のバランスが

素晴らしい番組でした。

 

J-Waveの後は、渋谷FMで番組がスタート。

渋谷のThe Roomにゆかりのあるゲストをお招きしていましたが、

Louie VegaやTodd Terjeなんて海外DJも遊びに来てくれました。

Mondo Grrosoのremixがきっかけで

ベーシストのGene Perezと知り合うことができた!

シューヤが俺の人生を変えた!!

なんてLouieさんに言われて倒れそうになったことも(笑)。

 

そして、InterFM897への移籍。

 

ジャズとジャズに影響を受けた音楽を混ぜてかけ、

ジャズの境界線を拡張する試みでもあった訳です。

 

番組で紹介したアーティストが、

どんどんサクセスして行くのと

連動している感覚もありましたね。

 

Robert Glasper、

Kamasi  Washington、

Gregory Porter、

Jacob Collier、

Anderson Paak、

The Internet、

Moonchild、

Hiatus Kaiyote、

Jarrod Lawson、

Adrian Younge、

Tom Misch、

Ashley Henry、

Jazzmeia Horn・・・。

 

数え出したらキリがない。

新世代ジャズやジャジーなアーティストが

続々と世の中で羽ばたいて行くいい時代に

番組が持ててラッキーでした。

Jacob Collierと

The Internet(ライブは観れました)と

Moonchild以外は皆会えましたしね。

 

Gregory PorterとAdrian Youngeは

(しかもAli Shaheed Muhammadと一緒に)

スタジオ収録!

Jarrod Lawsonは番組イベントで生ライブ!!

 

Glasper、Kamasi、Hiatus KaiyoteのNai Palm、

Jarrod、Tom Mischには番組で毎年開催していた

JaJ Awardsのトロフィーも直接手渡せました。

 

きっといつか振り返ると

凄い時代に

インターで番組やってたよなぁーって

思い返すことになると確信しています。

 

ラジオ生活30周年の年だから頑張んなきゃなーと

気合を入れていたので、

そのエネルギーを

何か他の形で放出できるように考えますね。

 

ロンドン経由のWorld Wide FM〜WWKyotoは続きます。

 

InterFM897、JAZZ ain't Jazzの最終回の放送は

3月29日の夕方4時から。

 

僕の音楽生活30周年を振り返り、

歴代のプロデュース&自作を全編に渡って紹介します。

 

7年間本当にご愛聴ありがとうございました!