それは今から10年程前に
初めて行ったドバイで
僕を招聘してくれたプロモーターに言われた言葉だ。
批判ではなく、
素朴な疑問。
第二次世界大戦後、
驚くべき復興と発展を遂げ
世界第2位の経済大国となり
(ま、どの時点で区切るかにもよりますが)、
80年代には?テクノロジーで全人類を牽引した
(それは大袈裟かなー)!
日本。
プロモーターは、
僕との会話で仰天していた。
え、教育費無料じゃないの?
え、医療費無料じゃないの?
え、税金払ってるの?
彼は、日本人の頭脳があれば、
無料に無税なんか簡単にできるでしょ!
と主張した
(ドバイは教育費も医療も無料で、無税。
更に成人すると500ヘクタールの土地がもらえるらしい)。
で、そんなん無理だよーと言う僕に向かって
真顔で訊いて来たのだ。
日本人って実はバカなの?と。
当時、
ドバイはあと3年で石油が枯渇すると言われていたけれど、
彼曰く、
リゾート開発やらF-1のレース開催などで
観光立国として更に繁栄を継続するグランド・ビジョンがあるので
何の問題もないと言っていた・・・。
ちなみにドバイは独裁国家で、
国民は人口の20%。80%が移民だったように記憶している。
8時間3交代制で24時間労働だったから2回目に行った時は
デカいビルがバンバン出来てて驚いた
(インドやパキスタンから来た労働者は
トラックの荷台に立ったままびっしり載せられ移動する)。
食事の際の給仕にお礼を言ったら
「奴隷に優しくすることないよ」
たしなめられことを今も覚えている。
僕は、ドバイ国民にはなれない・・・。
でも、バカ呼ばわりされるのもな・・・。
僕は、その時思った。
バカというよりも、国に騙されてるんじゃないだろうかと。
それも含めてバカなのか・・・。