KYOTO JAZZ SEXTETのトランペッター、類家心平は性格が僕とは真逆である。
口ばっかりで全然言ったことをやらない有限不実行なのが僕なら、普段は口数が少ないけれど、やる時はやる無言実行なのが
類家心平。
先日、京都で行われた”ファッション・カンタータ”というイベントのオープニングと山本寛斎さんのショーの生演奏に彼を起用した。
共演は元Soil&"Pimp"Sessionsの元晴と元Sleep Walkerの藤井伸昭(類家君も菊地成孔ダブ・セプテットの解散?ライブがあったばかりだから、元何々の仲間入りか・・・)。
元晴と藤井伸昭は前乗りして、サウンド・チェックとリハを済ませていたが、類家君は当日始発で京都入り。勿論、朝一番でサウンド・チェックとリハはあったもののほぼぶっつけ本番。しかもこの日はプレビューを入れてショーは5回回し。更に最終で東京にトンボ帰りするという強行軍。
しかし類家君は嫌な顔一つせず、文句の一つも言わず、プロとして、黙々とやる。しかもこちらの期待を上回るクオリティーで。その仕事ぶりは、映画に出て来る無口な殺し屋のよう(その職業を肯定している訳ではない)。朝来て、ぶった切って、夜帰る・・・みたいな。死体も全部綺麗に片付けて。
さすがにこの比喩はマズいか・・・(苦笑)。
とにかく彼のプロフェッショナリズムは、冷徹。
なのに、その演奏はどこまでも熱い。
無言実行。
見習いたいものだ。
PS
賢人会議的にはフレディー・ハバードとハンニバル・マーヴィン・ピーターソンがKYOTO JAZZ SEXTETの顧問なんです。類家君にその二人を超えるように類家君に激を飛ばしたら、普段無口な類家君が珍しく僕に切り返した。
「僕、マイルス派なんですけど・・・」