50歳まで2ヶ月を切った | 沖野修也オフィシャルブログ Powered by Ameba

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東へ向かう車窓から

街並を眺めている。

 

動かない筈の建築物が

後方へ猛スピードで走り去って行く。

 

視界の7割以上を占めると思われる

曇天は、

いつになく薄暗い。

 

それは空なんかではなく

てっぺんの見えない

しかも

どこまでも続く、

壁のように立ちはだかっている。

 

今日

50歳になる日まで2ヶ月を切った。

 

僕が目にしている景色は

まるで馬のいない走馬灯。

 

僕は何かを成し遂げただろうか?

 

父が亡くなったのが30年前。

僕が20歳で

彼は50歳だった。

 

それ以来、

僕は

50歳を一つの目処にして

人生を歩んで来た。

 

50歳でリタイヤし

その後は余生を暮らすなんて嘯いたこともあった。

 

なんとも愚かな

妄想。

 

僕の歩みは遅く、

しかも

働き続けなければいけない現実に直面し、

社会が、

そして

世界が狂い始めている中

正気でいることさえも難しくなりつつあることを痛感している。

 

この

区切りを先延ばしすることなく、

これを機会に

残り少ないかもしれない時間の中で、

自分に何ができるのかを洗い出し

優先順位をつけてみようと思う。

 

経験と知識と実績が

自分を強く逞しくしてくれると信じていたけれど

実際には

できないことを突きつけられ

若さ故の過信という自信を

きれいさっぱりと剥ぎ取ってくれた。

 

故に

ありのままの自分が

現実的になしうることが手に取るように判る。

 

既にトライですらも予定調和。

 

だからこそ

この区切りで

一旦

古い自分に別れを告げ

新たな人生を踏み出したい。

 

それは他人から見れば目立った変化ではないかもしれない。

でも自分の意識を変えてみたい。

 

余生ではなく

一から出直すつもりで。

 

僕は

壁を凝視することを止め

リストの作成に取りかかった。