今週のThe Room、
僕のレギュラー・パーティー
Tokyo Jazz Meetingの
スペシャル・ゲストは
スウェーデンから
あの!
Mad Matsをお迎えします。
Mad Matsと言えば、
今をときめくディープ・ハウス・レーベル、
Local Talkのオーナーの1人で、
僕のラジオ番組、
JAZZ ain't Jazzの音楽賞
JaJ Awardsでは
2年前にベスト・プロデューサー賞を
受賞しています。
何とMatsさん、
僕の弟、好洋を
初めてヨーロッパにDJとして招聘してくれた
恩人でもあるんです。
僕も彼も
共に長いDJのキャリア持っているのですが、
日本でもヨーロッパでも
一緒にプレイしたことがなく、
今回、
念願叶って初共演。
勿論、
The Roomにも初登場です。
仲悪いのか?
とか
何か問題あったのか?
なんてあらぬ噂もありましたが、
それは事実無根!
番組では
何度もLocal Talk音源をかけて来たし、
毎回送られて来るサンプルにも
ちゃんとコメントを付けて
返信していますよ。
僕が過去スウェーデンを訪れた時は
彼が旅に出ていて会えなかったけれど、
彼が日本に来た際は
イベントに顔出して挨拶もしています。
ま、タイミングが合わなかっただけなんです。
それにしても
彼の事を認識し始めて
20年?位経つけど、
ようやく共演って
何か感慨深いものがありますね。
先日、
彼が京都でプレイした際に、
一緒に食事をしたんですが、
2件目に行ったカフェで
とても印象的な話を聞きました。
4年前、
一度はDJを辞めようと思ったらしいです。
あのLocal Talkの
Mad Matsがですよ!
彼が元々やっていた
Raw Fusionというレーベルの休止を決断し、
もうDJにも興味を持てなくなってしまったと・・・。
Raw Fusionは
伝説のジャズ/クロスオーバー系のレーベルで
数々の名作をリリースして来たのですが、
フューチャー・ジャズ、
ブロークン・ビーツが衰退した
2010年代は
シーンの細分化や
デジタル・リリースへの移行が進んだこともあって
運営が難しかったのかもしれません。
それでも、
Matsは
パートナーのTooliと
Local Talkを立ち上げ、
不死鳥の如く蘇ります。
ハウスというジャンルにフォーカスし
レーベルとしてのブランドを確立。
新たな才能を発掘し、
続々とヒットを飛ばして来ました。
余談になりますが、
この五月には
1日にデモが10〜15曲も
届く日があったとか・・・。
何でも、
メールにデモのファイルが添付されていたり、
リンクが貼付けてあるんですが、
法則があって、
いい曲は
本文が短い!そうです。
ちなみに
日本人とイタリア人は
やたら文章が長いとか(苦笑)。
彼の告白?によると
今後のLocal Talkは、
歌モノを増やし、
より音楽的な方向にシフトして行くそうです。
楽しみです。
Mats曰く、
時代が回帰しているそう。
クロスオーバー度も増すらしく、
RAW FUSIONの復活!
も今なら有り得るかな・・・と言ってました。
そんな乗りに乗っていて、
転換期に差し掛かり、
しかも、
新たな展開をも考えている
Mad Matsと共演するのは
とても楽しみです。
ありとあらゆる音楽をかける!
と宣言してましたよ。
DJは
持っているレコードの数や
持っているデータの量ではなく
選曲が全て!!
と断言するMatsと
『DJ選曲術』の執筆で
選曲に対しては人一倍考察して来た自負のある
僕、沖野修也との激突は
ちょっとした見物かと。
サポートしてくれるDJ兼プロモーターの
青山緑君が
僕達にどう絡んで来るかも注目です。
僕も一度は
Tokyo Jazz Meetingを終了し、
再スタートさせているだけに
再起した男の真剣勝負は
(勝ち負けないんですが)、
格闘技にありそうな設定ですよね。
煽り映像作れば良かったかな(笑)。
とにかく、
ディープ・ハウスは勿論のこと、
ジャズ/クロスオーバー・シーンの今後を占う意味でも
きっと興味深い夜になると思います。
皆さんのお越しをお待ちしています。