あのカルロス・ガーネットから個人レッスンを受けたサックス奏者、栗原健 | 沖野修也オフィシャルブログ Powered by Ameba

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Kyoto Jazz Massive 沖野修也 Official Blog

ジャズ版オキノ・ジャパンの
ツー・トップは、
トランペッター類家心平と
サックスの栗原健。

栗原君は
セントラル

マウンテン・モカ・キリマンジャロ
加入
という経歴の持ち主なので
所謂
ジャズ・シーンで
その名は
まだ浸透していないかもしれない。

しかし!
侮ることなかれ。

彼こそは
上昇気流に乗る男。

今から4年前、
JAZZ COLLECTIVEのライブで
演奏する栗原君を観て
何かが
彼の中で
起こっている事を発見した。

それまでも、
Kyoto Jazz Massive Live Setで
ホーン・セクションに
参加してもらっていたはいたけれど
ジャズマン
というよりも
サックス担当
という感じで起用していたのだ。

ところが
その日のライブでは
JAZZ COLLECTIVEを
乗っ取る位の勢いで吹きまくっていた。

何が
彼にあったのかは知る由はないが、
終演後、
彼は僕に
「ちゃんと
ジャズ
やりたいんですよね」

と言った。

その2年後、
僕は
パナマから
カルロス・ガーネットという
サックス・プレーヤーを
Tokyo Crossover/Jazz Festivalに
出演してもらう為に
日本に招聘した。

ファラオ・サンダースの
"You've Got To Have Freedom"、
ロニー・リストン・スミスの
"Expansions"と並ぶ、
クラブ・ジャズ3大名曲の内の一つ
"Mother Of The Furture"の
作曲者でもある
カルロス・ガーネット。

しかも、
マイルス・デイビス

アート・ブレイキー
との共演でも
知られる伝説的存在。

栗原君は
その
カルロス・ガーネットから
直接
個人レッスン

受けている。


僕の自伝にも書いたけれど、
The Roomで行なわれた
TCJFのアフター・パーティーでの
ジャムセッションの最中に、
遊びに来て頂いたカルロスが
ファンと歓談していたにも関わらず
栗原君が奏でる音をするや否や

「これは
俺が教えた
奏法
じゃないか!」

と立ち上がり

「クリーッ!
クリーッ!!」



叫びながら
人混みを掻き分け
フロアーに飛び込んでいったことが
今も
忘れられない。

現在は
栗原健カルテットという
自己のグループでも
積極的な活動を繰り広げている
彼は、
ひょっとすると
マイルスの
そして、
アート・ブレイキーの、
勿論、
カルロス・ガーネットの
DNAを
継承している!

かもしれないのだ。

Kyoto Jazz Sextetのライブでは
菊地成孔さんと
曲によっては
ツイン・テナーで
吹いてもらう事も考えている。

いずれにせよ、
彼の真価が
今週のビルボード大阪、
そして、
東京ジャズで
問われる事になるだろう。