もう我慢出来ない⑤ | 沖野修也オフィシャルブログ Powered by Ameba

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Kyoto Jazz Massive 沖野修也 Official Blog

部屋に戻ると
ネットに接続し、
メールのチェックをした。

ちなみに、
中国では
Facebookも
Twitterも
Instagramも閲覧できなかった。
Wetransferで
ダウンロードもできないのだ。

日本は確かに
右傾化が進んでいるように思える。
それでも、
まだ発言の自由はある。
なのにどうして僕達は
その加速を止められないのだろうか?

ここは
FacebookもTwitterもない社会・・・。

しかし、
同時に
僕は不思議な集中力を獲得していた。
誰が僕の投稿に興味を持っているか
という事も気にならないし、
誰かが何処で何をしているかという事に
関心を持つ事もできない。

ひたすらメールを遡り、
丁寧に返信してゆく。
ツールバーを
右往左往しない自分が
新鮮だった。

機内で寝る為に
前の日は徹夜で仕事をしたので、
睡魔が忍び寄って来た。

外出もしない事だし、
思う存分眠る事ができる。
ただ、
僕は、
夕食をどうすべきか迷った。
食べずに就寝するか、
それとも・・・。

結局、
僕は空腹に抗えず、
レストランに向かった。

昼間に
酷い目に遭ったのに、
夜は
メニューが違っているだろうと
かすかな期待を抱いて
もう一度
トライする事にしたのだ。

スタッフに鍵を見せる。
彼女が何か言おうとしたが、
僕は遮るように
「丸テーブルに
座ればいいんでしょ?」と
判り易い英語で
先手を打った。

ビュッフェ・コーナーに
並べられた
長方形の浅い鍋の蓋を
一つづつ開けて行く。
でも中身は
昼間と大して変らなかった。

僕は
見るからに乾いた白米に
白菜だけの八宝菜
(一宝菜か?)をかけ、
キャベツと人参とハムを
それぞれ千切りにしたサラダを
副菜として
皿に盛った。

そんなに遅い時間では
なかったけれど
意外に店内は空いている。
僕は
一番きれいなテーブル・クロスが
かけてある席に座り
受刑者にとっても
見窄らしいであろうディナーを
渋々口にした・・・。

(つづく)