東京、敦賀、モスクワ、そして、ロンドン | 沖野修也オフィシャルブログ Powered by Ameba

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Kyoto Jazz Massive 沖野修也 Official Blog

昨日
生まれて初めて
敦賀に行ったんです。
TREEというお店でのイベント。
ウェルカム・バーベーキューをしてもらったり、
今日は温泉に連れて行って頂いたり
とても楽しい時を過ごせました。

勿論、
DJの方も
3時間以上ノン・ストップでプレイし、
皆さんにお楽しみ頂けたかなと。

Shuya Okino feat.Monday Michiru、
Kyoto Jazz MassiveのPhil Asher Remix、
Root Soulの新曲、
Makoto君の未発表曲など
どれも世界初公開!
の音源を織り交ぜたんですが、
いかがだったでしょうか?

お集り頂いた皆さん、
ありがとうございました。

さて
この敦賀、
凄い歴史を持つ街だという事を知りました。
なんと、
敦賀は
その昔、
ヨーロッパと日本の各地域を結ぶ
交通の拠点として栄えていたそうなんです。
東京・敦賀・ヨーロッパを
鉄道と船で結ぶ「欧亜国際連絡列車」

http://www.tt-museum.jp/taiyo_0010_tsu1915.html

というものが
100年前には
運行されていたそうで、
東京からでロンドンへ旅する人は
新橋から敦賀まで電車で移動し、
そこから船でロシアに渡っていたらしく
(後はシベリア鉄道ですよね?)、
ヨーロッパに向けた日本の玄関口は横浜ではなく
敦賀だったとか・・・。

それだけではないんです。
杉原千畝という
リトアニアにいた
伝説の外交官をご存知ですか?

ナチス・ドイツの迫害により
ポーランド等欧州各地から逃れてきた難民たちに
大量のビザを発給し(外務省からの訓令に背いて)
6,000人にのぼる難民を救った人なんです。

彼等はリトアニアのカウナスから
モスクワを経由し
汽車でシベリア大陸を横断し
日本海に面したウラジオストックに到着。
そして、最終的に船で着いたのが
福井の敦賀港だったんです。

そんな敦賀で、
クラブ・ジャズや
クロスオバー系のDJやバンドを呼んで
イベントを開催、
いや、
そういったイベントが出来る
TREEというカフェを経営されているのが
今回僕を呼んでくれた
西脇ちかしさんなんです。

このちかしさん、
来年以降、
大きなイベントを画策されているそうで
期待大!

だって
"世界と平和"の敦賀ですよ。

イギリスやロシア、
そして
日本のDJが敦賀に結集するって
とても意味ある事だと思うんです。

既に
あのGILLES PETERSONや松浦俊夫氏、
JAZZ BROTHERSも
TREEでプレイ済みだそうですし、
モスクワ在住のDJプロデューサー、
LAY-FARが日本に来たがってるんで
来日したら
TREEに送り込もうかなとw。

いや、
ちかしさんなら世界中から
アーティートを集めてくれる事でしょう。

僕も微力ながらお力添えできればと思ってます。

ちなみに、
次回のTREEも決定しました!

12月7日の日曜日。
詳細は未定ですが
多分、日曜の午後早い時間からの開催予定。

ちかしさんは話が早い!!

そう言えば、
9月22日には
神戸でもイベントをプロデュースされるので
関西圏の方は是非チェックしてみて下さい。



それにしても
古くはユーラシア大陸のみならず
ヨーロッパへの起点でもあり
ナチスの迫害から逃れた難民を受け入れたという
壮大なスケールの歴史を持つ
敦賀って
日本でも独特なポテンシャルを秘めてると
思うんですよね・・・。

えっ
この街に対する
思い入れが強過ぎる?

はい。
実は
祖母が敦賀出身なんでw。

次回は
彼女が育った場所を探し出し
訪ねてみたいと思います。