クラブの歴史を変える日 | 沖野修也オフィシャルブログ Powered by Ameba

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Kyoto Jazz Massive 沖野修也 Official Blog

9/18(木)
憲政記念館で行う
トーク・イベントまで
2週間を切りました。

そもそも
この企画を思いついたのは、
僕達DJは
クラブに関して
何故もっと
ポジティヴな発信をしてこなかったのか?
という自問自答に端を発しています。

ある人が犯罪を起こした時、
その人の職場が
イコール、
犯罪の温床になるとは思いませんよね?

その人の職業が、
何であっても・・・。

何故なら
非合法団体等の例外を除いて
犯罪は個人の問題であって、
所属する組織や場所の問題ではないから。

だから僕は
クラブでDJの真似事をしていた
芸能人がドラッグを使用して捕まっても
クラブが
犯罪の温床だと思われるとは
夢にも思わなかったんです。

僕、
今年でDJ生活25周年になるんですが、
認知が向上して
大衆化する事はあっても
クラブが
忌み嫌われ
避けられるような
存在になるなんて
予想もしなかった・・・

(同様に海の家も)。

ところが
クラブは
営業時間か許可の問題、
騒音や
酔っぱらいが起こす
トラブルもあるので
世間一般の職業よりも
もともと印象が随分悪かった。

僕も
髭面に
サングラスですし

(苦笑)。

そもそも
風営法とは
善良な風俗と
清浄な風俗環境を保持し、
青少年の健全な育成に
障害を及ぼす行為を
防止する為の法律です。

その崇高な法の精神を
否定したりはしません。
ただ
DJが
音楽をかけて
お客さんが
踊る事の
どこが
善良の風俗と
清浄な風俗環境を
破壊し、
青少年の
健全な育成に
障害を
及ぼす行為
なのでしょうか?


風営法が指していたのは
単に
客に
ダンスを
させる営業ではなく
売春婦が
客を
ダンス・フロアーに
引っ張りだし
一緒に踊る事で
その気にさせる
営業

だったのでは
ないでしょうか?

「そんな事言っても、
クラブで
キマってたヤツ見た事あるし」

おっしゃる人がいるかもしれません。

仮に
そんな事があるのなら
警察に
突き出せばいいんです。
薬物を
取り締まる法律が
あるじゃないですか。

「騒音で迷惑してるんだよ!」
とおっしゃる人がいるかもしれません。
騒音防止条例で
規制すればいいんじゃないですかね?

「クラブから出た人が
騒いだり
人とトラブルを
起こしているじゃないか!」
という人がいるかもしれません。

それ、
本当にクラブにいた人達ですか?
居酒屋とか立ち飲み屋から
出て来た人達ではないですか?
仮に、
クラブから出て来た人達だとして
それは
呑み過ぎの酔っぱらいが
悪いのいであって
クラブが
悪い訳ではないでしょう?
酒のせいだとも言いませんよ。
そんなものは
大人の
マナーの
問題でしょうが(怒)!


今、
事業者の皆さんは
犯罪や
迷惑行為があった時に
警察と
連絡が取れるように
団体を立ち上げたり
連絡網を整備しています。

それに
既に
犯罪や迷惑行為が起らないように
注意喚起していますし
未成年者の入場も
厳しくチェックしています。

だから
もうそろそろ
DJが
人を
ダンスさせる事の
社会的
文化的価値を
認めて
もらえませんかね?


事業者の
意識も変わり
DJや
アーティストの
発信もあって
政治家の皆さんにも
風営法の問題点が
ご理解頂けるようになり、
ダンス議連に
名を連ねる
国会議員の方々の働きにより
法律が変る機運も
高まって来ました。

それでも、
クラブの
存在価値を
世の中に
アピールする動きは
まだまだ
不足している

と思うのです。

澄んだ水を
墨で
濁すことは
簡単ですが、
黒く濁った水が
入れた墨と
同じ量の水で
元の透明度を
取り戻す事は
容易ではありません。

繰り返し
流布された
メディアでの
クラブの
悪いイメージは
簡単に覆せません。
だからこそ
僕達
DJや
アーティストは
クラブがどれだけ
人間にとって重要で
大切な空間であるかを
アピールし続けないと
いけないのです。


さもなければ、
悪い印象を
払拭もできないし、
本来
クラブが
持っている存在価値とは
全くかけ離れた
次元で営業を続ける
儲け目当ての
飲食店が
クラブの名を
騙っていたりするので、
「沖野は
クラブが
素晴らしいとか言ってるけど、
あそこは
音楽なんてどうでもいい人達が
ただナンパするのに
集まってるだけやん」

突っ込まれたりするんです(笑)。

おいおい、
そこ
クラブじゃないから!


ここまで
散々
ネガティヴな事を書いたので
9/18(木)の
憲政記念館でのイベントでは
もっと
前向きな話を
したいと思います。

まずは、
基調講演で
僕が
独断と偏見wで
クラブを定義し、
分類します。

そして、
クラブと
DJの可能性
について
お話します。


そして、
その基調講演の後には
ゲストをお招きして
トーク・セッションを
行います。

今回
お声掛けしたのは
HIP HOP界の
アクティヴィストにして
日本を代表する
ラッパー、
Zeebra氏。

クラブと
クラブ・カルチャーを守る会の
会長でもあります。

彼と
DJのみならず、
ラッパーやダンサー、
そして
ミュージシャンや
グラフィック・デザイナーと言った
クリエイティヴな
アーティストの
活動の拠点である
クラブと
そこから
生み出される
クラブ・カルチャーの
未来について
語り会いたい

と思います。

場所は
国会議事堂の
目と鼻の先にある
憲政記念館。

憲政記念館は、
1970年(昭和45)に
わが国が
議会開設80年を迎えたのを記念して、
議会制民主主義
についての
一般の
認識を深める
ことを
目的として
設立

されました。
記念館のある高台は、
江戸時代の初めには
あの
加藤清正
が屋敷を建て、
その後彦根藩の上屋敷となり、
幕末には藩主であり
時の大老でもあった
井伊直弼
が居住し、
のちに
明治時代になってからは
陸軍省の参謀本部が
おかれました。
そして、
1952年(昭和27)に
この土地は衆議院の所管となり、
1960年(昭和35)には、
憲政の功労者である
尾崎行雄
を記念して
尾崎記念会館が建設され、
その後これを吸収して
現在の憲政記念館が完成したのです
(DOCOMOMO JAPAN選定
日本におけるモダン・ムーブメントの
建築にも選ばれています)。

そんな
由緒正しき建物で
僕とZeebra氏が
クラブ・カルチャーについて
語るのです。

そう、
政治と
同じ次元で
文化を語る。


文化は
この国の
未来にとって
政治と同じ位
重要なのです。

それ位の志がないと
クラブも
ダンス・ミュージックも
市民権を
得る事は
できないでしょう。

悪い印象を
否定するだけでなく
実際に
クラブが
社会や地域に
貢献する姿を見せる。
そして、
クラブの
高い理想の実現を
目指して
その存在意義を
発信して行く・・・。


9/18のトークは
きっとその
きっかけになる筈。

クラブの
歴史を
変える。

そんな日になると
僕は本気で信じているのです。

PS

このイベントの共催者で
同日15時からの
国会議事堂で行われる
沖野修也
DJ生活25周年記念
イベントvol.14特別企画
沖野修也と行く国会見学ツアー

ナビゲーターでもある
ミドリマンこと
岡田哲扶さん情報によりますと、
この日、
防衛省
60周年記念
レセプションが延期され、
何かが起ると噂されています・・・。
実は、
トークの最後に
重大な
発表

がありますので
新聞記者の皆さんには
是非ともお集り頂けますよう
宜しくお願いします。