DJはただの踊らせ屋ではない。 | 沖野修也オフィシャルブログ Powered by Ameba

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Kyoto Jazz Massive 沖野修也 Official Blog

今日もこの地球上の何処かで
罪のない人々が殺されている時に
よく呑気にDJなんかやってられるなぁ
と思う人がいるかもしれません。

異国のナイト・クラブで
美女達とボートの上で
世界遺産に指定された都市の
小さなバーのテラスで
伝統と歴史を持つ巨大フェスのステージで・・・。

でも、
ちょっと待って下さい。

確かに僕は
DJ中に
次々を運ばれるシャンパンを飲み干し、
キラー・チューンで大盛り上がりし、
その時世界で起っている事に
思いを馳せてはいないかもしれません。

但し、
スロバキア、クロアチア、ドイツ、
日本、中国、韓国、台湾、フィリピン、
カザフスタン、ドバイ、EAU、オーストラリア、
フランス、スイス、イギリス、スペイン、
ポルトガル、ベルギー、イタリア、
グルジア、トルコ・・・といった様々な国で、
僕は
そこに集まる異なる国籍とルーツを持つ人々達と
音楽を聴くことによってもたらされる
喜びをわかち合ってるんです。

性別も
世代も
宗教も
肌の色も
ありとあらゆる違いを超えて。

ダンス・フロアーは
いつも僕の理想郷。

偏見や先入観から解放された人達が
無意識に連帯している。

かける音楽も
様々な時代の
色々な国に
在住するアーティストの曲を
厳選してますからね。

DJって世界平和に貢献してないかなぁ・・・。

しょっちゅう言ってますけど、
僕の尊敬する一部の日本人DJやミュージシャン達は
日本のイメージを向上させているし、
それこそ悪いイメージを変えているし、
他国の人に
日本に
親近感を抱いてもらうきっかけを
作っている事さえある。

昨日も
DJを始める前に
命を失った罪なき人々のご冥福を祈りました。

そして、
戦争に巻き込まれる事なく
イベントでDJができている事に感謝し、
全ての国で戦争がなくなり
誰もが怯える事なく
ダンスを楽しめる日が来る事を願いました。

昨日
スロバキアのフェスティバルの
ダンス・フロアーに
世界中から集まった人達が
いや
今回のヨーロッパ・ツアーで
僕のDJを聴いてくれた全ての人達が
音楽を通して
共感し
お互いを尊重してくれている事を信じています。

3週間に渡る
3カ国、7ヶ所、9回のDJを終え
多くの友人と再会し
多くの新しい友人と出会い
改めて
DJをする事の大切を実感しました。

DJはただの踊らせ屋ではないのです。