JUNE | 沖野修也オフィシャルブログ Powered by Ameba

沖野修也オフィシャルブログ Powered by Ameba

Kyoto Jazz Massive 沖野修也 Official Blog

一ヶ月の期間限定(3月末まで)で受注生産を受け付けている
http://www.kyotojazzmassive.com/anotherface/
僕のイラストの為の作品自己解説その13。

『JUNE』

June

この作品、
実は
盗作が出回りまして・・・。

某美容室の宣伝物が、そっくりw。
っていうか、この『JUNE』そのまんまだったんですが、
ちょっとデッサンが狂ってた・・・。

えっ
抗議したか?

いえ、
小さな美容室だったし、
僕の盗作で大儲けした訳でもないだろうし
黙認しました。

それに、
こうやってネタにさせてもらってますしね。

ま、
タッチが盗まれることで
僕にもハクが付いたかなとw。

何度も書いてますが、
版画と
切り絵と
筆絵と
漫画のクロスオーバーを目指した僕のイラスト、
公表してませんが
もの凄くシンプルな技法で描かれています。

但し、
何度もコピーし(あ、言っちゃった)、
Macに取り込んで
版下が完成するので
アナログ→デジタルのプロセスを経る事で
現代的な質感を獲得しています。

コピーする前の
アナログな絵を原画として公開しないんですか?
とも言われるんですが、
コピーをかけまくって
Macに取り込む直前が原画なんですよね、
僕的には。

だからそれは描いたものじゃない。
コピーなんです。

でも
その無機的で
フィジカルな風合いがなくなった状態に
僕は凄く惹かれるんですよね。

あら熱が取れるというか、
自分の思い入れみたいなものが
削ぎ落とされるというか・・・。

僕のイラストに潜む静寂は
その反復する複製によって
もたらされるとさえ考えています。

ちなみに、
この『JUNE』、
個展の際に版下に手を加えた唯一の作品です。

The Roomのフライヤーの時は
ポニー・テールだったんですが、
ばっさりと切り落としました。

空間が欲しくなったんですよね。

もし、当時のフライヤーをお持ちの方がいたら
見比べてみて下さい。