実験精神 | 沖野修也オフィシャルブログ Powered by Ameba

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Kyoto Jazz Massive 沖野修也 Official Blog

昨日もブログで書きましたが、
僕は常々、
実験精神を失いたくないと思っています。

クラブ改め、タマリバとなった
The Roomでこれまで行なって来た数々のイベントを振り返ってみました。

まずは、

"24時間耐久DJプレイ"。

果たして、24時間を通して音のグラデーションは描けるのか?
そもそも24時間ぶっ通しでモチベーションを維持できるのか?
その両方を確認する為に、
既に3度(笑)敢行。
4度目となった2013年末の年越しイベントは
なんと24時間バック・トゥ・バックとなりました。

24時間も大変だったけど、
8時間×10日間という連日連夜のDJイベントにも挑戦した
"沖野修也十番勝負"
は、
東京を代表するDJの皆さんとの一騎打ち。
最後の1~2時間はこれまたバック・トゥ・バックで、
将棋さながらの神経戦が繰り広げられ、
生涯唯一の敗北(対鄭秀和戦)も経験。
今月から始まる、
"男、OIBON試練の十番勝負"に
その精神は受け継がれています。

そして、
ダンスを禁止し、
音楽メニューを配布し、
リクエストを可能にした
"SOFA"
は、
カフェ・ブームに対抗し
「近未来ジャズ喫茶」というコンセプトで
スタートするも、
ミュージシャンのジャム・セッションに火が点き、
現在、
日本で活躍する
多くの若手ミュージシャンがシノギを削っただけでなく、
あのラヴィ・コルトレーンまでが
飛び入った事により伝説のイベントとして今も語り継がれています。

他にも
大勢のDJが1曲交替でプレイする
"一曲入魂"
は、
新宿リキッド・ルームでスタートし、
今年は新木場ageHaで
100人をブッキングし、
スペシャル・ヴァージョンとして開催。

去年、
20周年のファン感謝で行なった
SOUND SANCTUARYは
入場無料+飲み放題!
にするという前代未聞のシステムを導入。

20周年と言えば、
The Roomが出張し、
高円寺のSALON by MARBLE、
東麻布のVAGUE、
代々木VILLAGE、MUSIC BAR、
ロンドンのLIFEをタマリバ化・・・。

USTREAMで完全合法DJってのもあったし、
WEBマガジンOPENERSとのコラボでは、
かけた曲がその場で即購入できるDJプレイを実現。

この3月末のフリー・マーケットでは、
冨永陽介が出品したレコードの中から
お客さんが試聴したい曲だけでDJをするという
無理難題にもトライ・・・。

以上は僕の企画でしたが、
The Roomでは他にも
江川ゲンタ氏がプロデュースし、
靴を脱いでゴザを敷いたフロアーで
呑んだり、
楽器を叩いたり、
寝転がったり!した
"JAM"
というこれまた伝説のパーティーがあったし、

黒田大介氏と関徹氏が
YOUTUBEだけ!で
映像付きのDJをする
その名も
"YOUTUBE DJ NIGHT"なんてイベント(名前間違ってたらごめんなさい)
なんてのもあったし、

最近では、
同じく黒田さん、大阪モノレールの中田亮氏、UNIVERSOUNDSの尾川雄介氏、
Shout!の塚本謙氏が、人気イベントDEEP ENOUGHの番外編として行なった
DEEPなTALKイベント
"TALK ENOUGH"ってのもローンチした。

僕だけでなく、
The Roomに関わる人達は
常に
新しく、ユニークな試みを画策している。

The Roomって
企画モン好きやねーって言われてるのも知ってますけど、
決して僕ら、
ウケ狙いでやってません!

いつも、
クラブの(今はタマリバですけど)
可能性の拡張

挑んでいるんです。

そして、
それは
DJの
意義を問い直す
事でもあるんですよね。

否定も拘束も破壊も全て
自由への動機/触発に変えるつもりで・・・。

時に、
3の線的な打ち出しが必要になるのは、
僕が関西人だからという事ではなく、
話題性を獲得し、
ニュースを拡散する為の策略w。

音楽的には
一切妥協してませんから。

実験精神を失ったらクラブじゃない。

僕は、そう思うのです。

決して奇妙なイベントを強制したりはしませんよ。
The RoomにはThe Roomのスタイルがあるので、
他のハコには他のハコのやり方ってのがあるでしょう。

でもね、
個々のDJプレイの中に
実験精神というものは宿っているべきではないでしょうか?

ホンモノの
クラブで回すのであれば・・・。