僕が一人のREMIXERに頼む訳 | 沖野修也オフィシャルブログ Powered by Ameba

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只今、
僕のソロ・アルバム、
『DESTINY』のREMIXアルバムの制作が絶賛進行中です。

通常REMIXアルバムは
異なる曲を色々なREMIXERに発注した音源を収録しますよね。

僕のREMIXアルバムはそうじゃないんです。

今回は、
ROOT SOULこと池田憲一が全曲をREMIXしています。

つまり、
『DESTINY replayed by ROOT SOUL』になるって事です。

全編、BOOGIEなFUNKに仕上る予定なので、
ある意味、オリジナル・アルバムよりも統一感があるw。

『DESTINY』のメロディーを全く違うアレンジで再生させる。
しかも、オリジナル以上にそれぞれの曲の方向性を寄せる事で
"今"な雰囲気に仕上げる。

それが狙いなんです。

オリジナルは、
JAZZとBOOGIEの融合が
いかなるサウンドで実現できるかという実験でもあったので、
4ビート、ブレイク・ビーツ、ディスコ、ヒップ・ホップ、
スピリチュアル・ミュージック、テクノ、ファンク、
ビート・ダウン、デトロイト・ソウル、フュージョン
といった様々な要素が曲ごとに投入されていたんですよね。

故にROOT SOULがワン・サウンドでアレンジする事により、
それは言ってみればROOT SOULが僕のアルバム『DESTINY』を
カバーする事に近いかもしれない。

ボーカル素材を使っているだけで。

『UNITED LEGENDS replayed by SLEEP WALKER』
の時もそうでしたもんね。

『UNITED LEGENDS』は10人のプロデューサーに
アウトソーシングしていたので、アレンジにヴァリエーションがありました。

勿論僕は、誰に発注するかという事と曲順で一枚のアルバムに収まるように
違和感を排除しましたけど。

『UNITED LEGENDS』の主要曲をSLEEP WALKERがジャズ・アレンジで
再演する事で、クロスオーバー・ミュージックの集大成であった
オリジナル・アルバムが、踊れるジャズ集に変化し、
この2枚のアルバムで、僕は、"クラブ・ジャズの概念”を具現化した訳です。

今回は、
全曲を池田に振っています。

海外では、
この『DESTINY replayed by ROOT SOUL』を
ROOT SOULによるカバー・アルバムとして売り出す話もある位なんですよ。
REMIXアルバムとしてではなく。

それはそれで面白いかもね。

この際、
REMIXでもカバーでもどっちでもいい(笑)。

そして、
この作品が、おそらく年末か来年頭にはリリースされる
ROOT SOULのニュー・アルバムの布石になる筈。

つまり、
ワン・リミキサーの起用でオリジナル以上に統一感を出すだけでなく、
それが、彼の新作への導線となっている訳です。

『DESTINY』が前編ROOT SOULによるBOOGIEなFUNKで生音で再演されたら
どうなるか?って個人的にも楽しみです。

ちなみに、
僕の曲、「SHINE」って10ヴァージョンあるって知ってました?

STILL IN LOVEが既に3ヴァージョン存在し、ROOT SOULのREMIXと
既に依頼しているKYODAIのREMIXを入れると5ヴァージョンになる。

同じ曲なんだけど、
全部違うアレンジで10曲入りのREMIXアルバムなんてのも面白いかなと。

CD化は無理でも配信だけでやってみようかな?