GIVE YOUR LOVE A CHANCE | 沖野修也オフィシャルブログ Powered by Ameba

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Kyoto Jazz Massive 沖野修也 Official Blog

『DESTINY』には
『UNITED LEGENDS』から
引き続き
3人のボーカリストに参加してもらっていますが、
その内の一人、
CLARA HILLに歌ってもらったのが、
NARADA MICHAEL WALDENの
GIVE YOUR LOVE A CHANCE。

意外と
DJ達にスルーされてたりするんですが、
あの
PATRICK ADAMSがプロデュースした
泣きの入った(表現がおかしいような・・・)
極上ブギー。

その昔、
国立のディスク・ユニオンで
100円位で買ったかなぁ。

実は、
僕は
駆け出しの頃、
あるルールを自分に課していたんです。

1500円以上の
レコードは買わない!と・・・。


何故
1500円にしたかというと、
中古のフュージョンやソウルって
大体1200円~1500円だったんですよね。

勿論、
激安コーナーには
100円~300円なんて
破格値もありました(今もあるよね)。

お金がなかったってのもあるけど
(当時、月収が4万位だったので)、
誰かが価値を既に知っていて
マージンを乗せられたものを
高値で買うなんて
DJの名が廃る!

とさえ
本気で思っていたのです。

自分でいうのも何ですが、
沖野修也伝説というのがあって(笑)、
BLACK RUNESSANCEという
和ジャズ(厳密には洋物)のレア盤を
(今じゃ何万円もします)
980円で
同じ店で
3枚も見つけたりしてたんですよね。
昔は。

レコ屋の人も
その価値に気付いていない曲を見つけ出し、
それを
ダンスフロアーで再生する事は
ある意味
革命的行為でもあると思うんです。

昔、
ヒノテルやナベサダをかけていて
お客さんが
「これ何ですか?」
ってブースに聞きに来た時に
ジャケを見て
驚愕する事がよくあったんですよね。

まさか、
そんなによく見かける盤に
いい曲が入っている訳がないと
思っていたんでしょうね。

価値観の逆転、
それこそが
僕にとっての
DJの醍醐味だったりするんです。


今では、
高額盤も
お店の方の
コストや
フィルターとしての
情報料
そして
これからも
アナログを紹介して頂く為の
応援料と考え
買うようになりましたけど、
あの頃の
スピリットは
失っていません。


なので、
この
GIVE YOUR LOVE A CHANCEを
カバーに選んだ時も
オリジナルが判ったら

がっかり(笑)するだろうな
なんて思いながら
決めたんですよ。

「あー
何度もレコ屋で見たけど
見逃してた・・・」
なんて言わせたら
DJ冥利に尽きます。

レア盤もいいけど
これからも
全然レアじゃないものの中に
いい曲を見つけて行こうと思います。


何故
CLARAにこの曲なんだっけ?