続チャリティー | 沖野修也オフィシャルブログ Powered by Ameba

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ブログや
TWITTERでの
コメントを見て
チャリティーに対する
色々な人の考え方を知る事ができた。

やっぱり
関わる人全てが
儲けないってのは
極端かもね。

結局、
賛同してくれなかった
人や企業
に掛かるコストを
僕が負担するなら
イベントなんかせずに
そのコストの相当額を
僕が個人的に
募金した方がいい。

だって、
そのイベントに
便乗したい訳でもないのに
自動的に
利益を得る事で
彼等が
僕に
糾弾されるのは
ちょっと
乱暴過ぎるかも。

確かに
イベントという
機会があることによって
募金が集まるという効果はある。

でも、
主催者の意図に反して
来場者が
有名人見たさに集まり
問題意識もなにもなく
ただ
楽しかったなー
なんて帰ってしまったりする事はないだろうか?

僕は
チャリティー・イベント
そのものに
疑問を呈している訳じゃないですよ。

主催者も
来場者も
問題意識を持って
お金を送る事意外にも
何かできないだろうか
という事を
引き続き考える
きっかけにして欲しい。

地震だけでなく
世界には
貧困に喘ぐ人々や
思想犯として
捉えられた人もいるのだし。

全ての人々を救う事が
今は無理だとしても
少しでも状況を良くして行く為には
何か行動を起こさなければいけないと
本当に思っている。

最後に
こんなやりとりを紹介しておきます。
実話です。

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とある日の事。
THE ROOMに一人の女性が企画書を持って
やって来た。
キャッシャーに
募金箱を置いて欲しいと。

東南アジアの
恵まれない子供達に
おもちゃを送りたいので
募金を集めたいとの事。

現金とか
衣類とか
食料じゃダメなの?
と聞くと
「貧困に喘ぐ人々は
おもちゃがいかに子供の心を豊かにするかって
いう事を考える余裕がないんです・・・」

その女性は言った。

そりゃそうでしょ。
食べるものを買うお金もない訳だから。

「それに
もっと大きな機関が
経済的なサポートを
政府を通して行っているんですよね」

(でも
政府の人間がネコババしてたら
どうするんだろう?)

「だから
私みたいな一個人が
現地を実際に尋ねて
一人一人におもちゃを手渡す
という心の交流を
実現してみたいんです」


(うーん、
なんか一理あるような
ないような・・・)

「沖野さん
私の気持ち
判って頂けますよね!!!」

その方
熱かったです。
凄く・・・。

で、
最後に
質問を一つ。

「それ、
使い古しのおもちゃとかじゃ
ダメなのかな?
実家に
戻れば
使えるおもちゃ
結構残ってるんだけど」

その人の
顔が急に曇る。

「いやー
それはダメなんですよ。
募金の中から
私の渡航費と
宿泊費
それに
食費も引かなきゃいけないんで」

僕は
彼女に
こう言った。

「確かにその経費を
募金から引くって考え方もあるけど
募金してくれる人も身銭を切る訳だから
あなたも全額とまでは言わないけど
一部
自腹切れないのかな?」

彼女は
もの凄く澄んだ瞳で
こう言った。

「だって、
私がその国に言っている間
私は収入がなくなるんですよ。
その期間の日当を私が募金から
差し引くのは問題あると思いますけど
私が皆さんの替わりに
一定の期間
収入を放棄してまでも現地に足を
運ぶ訳だから・・・」

確かにそうかもしれないけど・・・。

「じゃ、
私の替わりに
沖野さんが行ってもらえます?」

な、なんでそういう方向に話が行くのかな?

「おもちゃ買って送るのじゃダメなの?
経費引かなきゃその分もっと買えるでしょ?」

彼女は
もの凄く怪訝そうな顔をして
僕に
こう言った。
しかも
ため息まじりに。

「だから
私が直接手渡す事に意味があるんです!
現地に行かなきゃその窮状も実感できないでしょ」

結局
僕は
募金箱の設置をお断りした。

他に当たって下さいと。

彼女は
失望の色を隠さなかったが、
その時
僕は
そうする事が
一番自分に正直であるような
気がしたのだ。

僕に
できる事は何か?

未だに
その答えは
見つかっていない。