BALATON SOUND FESTIVAL① | 沖野修也オフィシャルブログ Powered by Ameba

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Kyoto Jazz Massive 沖野修也 Official Blog

ハンガリーの
バラトン湖畔で行われる
BALATON SOUND FESTIVALへの出演。

このフェスも
NORTH SEA JAZZ FESTIVALとは
違う音楽性だが
かなり豪華なライン・アップ。

行くまで
知らなかったんですよね。
誰が出るのか(笑)。

以下、
出演者名です。

MOBY
ROYKSOPP
UNDERWORLD
ORBITAL
KRAFTWERK
CARL COX
SEVEN VATH
RICHIE HAWTIN
RAINER TRUBY
GURU'S JAZZ MATAZZ
FIVE CORNERS QUNITET
NOSTALGIA 77
OZOMATORI

空港から
ホテルに移動し、
2時間程
休息を取り
早速会場へ移動。

送迎用のバンの中で
いきなり
問題発生!

出演時間が
大幅に繰り上がる事が発覚。

現地プロモーター曰く、
2時間繰り上げて欲しいと・・・。

フェスティバルで
時間が押して
出演が遅くなる事は聞いた事があるけど、
2時間も早まるってのは聞いた事がない。

しかも、夕方の6時。
SETEの記憶が蘇る・・・。

ただ、
あまりにも色んな事があり過ぎて
トラブルに慣れて来たというか
麻痺して来たというか・・・。

もう
どうでも良くなっていた(苦笑)。

タイム・スケジュールが変わって
KJMのライブを見逃す人がいても
関係者は誰も気にもしていないのだ・・・。

それが
彼等のメンタリティーなのか
KJMが重要視されていないのかは
知る由もなかったが、
とにかく
ヨーロッパじゃ
何が起こっても不思議ではない。

こういう事が
普通になってくると

日本人ってちゃんとしてるよなー
と思いつつも、
神経質過ぎると逆に世界で通用しないんだろうな
という複雑な心境に陥ってくる。

僕の事務所のスタッフは
時間の変更に対して食い下がってくれていたが
おそらく
どうにもならないだろう。

僕達の2時間前に出演するアーティストが
遅れるのか、或は、来れなくなってしまったに違いない。

とにかく
ベストを尽くすしかないのだ。

どんな環境で、
どんな時間帯であっても。

仮に
機材が届かなくても
メンバーが欠けたとしても・・・。

湖に近づいて来たのだろうか?
別荘風のコテージが立ち並ぶ通りに差し掛かった。

会場の敷地内に入っても
僕達を乗せた車はどんどん進んで行く。

オーディエンスがいない
芝生の上を一般道と同じ速度で。

それにしても
会場が
とてつもなく大きい。

その時、
僕の視界に
会場内に設置された
巨大な遊戯施設が飛び込んで来た。

逆バンジー?

20メートルはあるであろう
2本のクレーンから
ゴム状のチューブみたいなものに
2人掛けのシートが吊り下げられており
地上から
上空に放り出されるアトラクション・・・。

僕は
時間変更の為
モチベーションが
下がっているかもしれない
メンバーの気を引き締める為に
一つのアイデアを思いついた。

「みんな、
ジェームス・ブラウンが
バンドのミスに罰金を課してたの知ってる?」

車内に沈黙が流れる。

「今日さぁ、
演奏でミスしたら
あの
逆バンジーで罰ゲームってどう?」

すかさず
VANESSAとTASITAが振り返った
「NOOOO!!!」

これで
時間帯がどうだの
客の入りがどうだの
という事よりも
演奏に集中してくれるだろう。

リーダーたるもの
その時々の状況に
応じて
色々
考えなければいけないのだ(笑)。

勿論
それは
自分自身の士気を
高める為でもあったのだが・・・。