quasimodeのリリース・パーティーは
全編BLUNE NOTE縛りっていうコンセプトがあったので、
小林径さんのバースデー・パーティーでは、
オール・ジャンル(その後のTEH ROOMガディスコ・オンリーだったので)
で行こうかなと思っていたんです。
THE ROOMのヒットを
敢えて
faiでプレイするみたいな・・・。
ところが、
僕はプレイする時間が早かったので(11時45分から45分間)、
フロアーに人もまばらだったんですよね。
なので、
いきなりBPM 125周辺は厳しいであろうという事を
察知しました。
しかも、
僕の後はMITSU THE BEATSだったんです(当日まで知らなかったんです・・・)。
ちなみに、
faiの持ち込んだレコード・バッグは
アッパー系のTHE ROOMのヒットが満載・・・。
しかも、
僕の前に回していた中村智昭君は、
ちょっとリズム&ブルースっぽいロックで終わろうとしています。
(汗)。
CDJの残り時間が、1分30秒を切っているのに、
僕には、何のアイデアもなかったんです。
というか、
かける曲が見当たらない・・・。
前のDJからの流れも無視し、
店内の空気も読まず、
次のDJの事も考えず、
45分間、
自分流で突っ走るか・・・と
開き直ろうかとも思ったんです。
でも、
それって
プロとして失格じゃん、と自分に言い聞かせました。
残り時間は30秒を切っていました。
その時です、
彼の気配を再び・・・(笑)。
ブックレット・タイプの
CDケースをめくっていると、
JAZZANOVAのニュー・アルバムが
目に飛び込んで来ました。
これだーっ!!!
間一髪で、
「LET ME SHOW YA」をプレイ。
そこから
全編、ダウン・テンポで
R&BとHIP HOPとファンクな感じ。
しかも、
これ又、
かつて自分で思いついた事のない選曲。
全部知ってる曲なのに、
組み合わせ方で全然聴こえ方が違うんですよね。
色んな条件が重なって
そう行かざるを得なかったんですが、
その日のパーティーの方向性を決定してしまうかもしれない
クラブのウォーミング・アップ(僕は11:45分からだったので)という
役割を果たしながら、
沖野修也という個性を発揮し、
しかも、
小林径さんという大先輩が、フロアーで僕の選曲をお聴きになっている
かなりシビれる状況だった訳です(笑)。
こういう極限状態(という程大袈裟なものではないですが)に
追い込まれると
人間潜在能力を発揮すると言いますよね・・・。
なんとかなって良かった・・・。
そして、
3度目は、
THE ROOMにて。
また、
あの人が
助けてくれた(?)のです。
(つづく)