今年も「デッカ丼を喰らう会」を開催しました! | 映画復元師シュウさんのブログ

今年も「デッカ丼を喰らう会」を開催しました!

7月13日に無事開催された「デッカ丼を喰らう会」のリポートをする。
 
注:記事の中で引用している写真は、イベントに参加された方々の撮られた写真も多数ある。”勝手に”使用していますが、どうか許してくださいね😅
 

 

定員27名のところ、完全にオーバーした29人の「ブレードランナー」ファンが集った夜。

 

場所は、東京・新橋駅近くの「アニメ・映画酒場へそ」。

 

もともと、「へそ」では、「ブレードランナーセット」の名前で、デッカ丼を提供していたため、店長と相談の上、皆でデッカ丼を食べるイベントを開催する事になった。

午後6時から9時までの濃厚な3時間!

 

ブラスター研究の第一人者の一人にして、デッカ丼研究にも造詣が深い高木亮介さん(左)が乾杯の音頭。

 

高木さんは剣道着を着込んでいた。

なぜなら、ブレードランナーの「二つで十分ですよ」でお馴染みのスシマスターを演じていたロバート岡崎の格好だからだ。

 

そもそもこの「デッカ丼」は、「ブレードランナー」の本編には登場せず、試写会バージョンと未公開シーン集にしか存在しない。

※試写会バージョンのデッカ丼。

 

※ソフトの未公開シーン集で見られるデッカ丼。


この名前だって、後からつけられた「通称」に過ぎない。
そんな幻の料理を追い求める人々の、なんと数の多い事か!
 

高木さんは、2022年に、東京・神田にあるSFバー、神田フラックスで行われた「デッカ丼イベント」では、独自の研究でデッカ丼を再現して参加者に提供している。

この時は、沖縄の魚グルクンを採用。

とても美味しかったのだが、見た目重視だったため、少々小骨が多かったんだよね😆

※2022年開催の「デッカ丼を食べる会」で提供されたデッカ丼。

 

 

今回は、当時再現したそのレシピをまとめた同人誌を携え、追加注文された方にプレゼントしていた。

高木さん、本当に太っ腹である。

 

ちなみに参加者は、ヘソに訪れた際に受付で、デッカ丼の魚を2匹から4匹の間で選べる粋なシステムだった。

金額は同じ。

 

へその店長が、何かしら「掴み」が必要と考えだそうで、当日提案してくれたのだ。

店長、本当にサイコーです!

 

すると、意外な事に、みな頼むのは2匹。

せっかく4匹頼めるのに…。

 

実は皆、注文時点で、「2つで十分ですよ!」を言いたかったんだね😆

 

そこで、それならと、僕は4匹バージョンを頼んだ。

デッカードが「2つと2つで、4つくれ!」と頼んでいた、デッカードの夢が詰まったバージョンだからだ。

魚は、美味しさをポイントに選ばれた、高級魚メヒカリ。

フライにされ、アタマから丸ごと食べられるのが素晴らしい。

甘露煮された味付けで、サクサクした感触も良かった。

これなら、4匹でも十分ですよ!

 

さらには、劇中で、デッカードがヌードルを注文していた事から、ご丁寧にウドンもついていて食べ応えたっぷり!!

 

このボリュームに、あとはドリンクとして、アルコールなら1杯、ソフトドリンクなら2杯がつく。

それで2500円!

※普段は、事前予約が必要。ご注意を!

 

へその店長さんいわく、もともと、神田フラックスのイベントに参加して感動。

自分の店でも何かしら出来ないかと考え、メヒカリを使い、商品開発に至ったという。

へその店長(右)が手に持つのは、神田フラックスのイベントで配布された、「なんちゃってメニュー」だ。

 

今回は高木さんから、デッカ丼再現秘話や、高木ブラスターの製作秘話が語られ、会場限定のギリギリ話も飛び出して、場内を沸かしていた。

 

他にも、参加者が持参してくださったお宝を紹介するコーナーもあった。

 

デッカードブラスター各種。

左から、ジュピター製、高木ブラ、白岩ブラ(一点物)。

 

日本公開当時に製作された日本版ロビーカード。

海外版は良く出回っているが、日本語版はなかなか出回らず、非常にレア。

ワーナーの袋に入っている。

 

劇中の店内に飾られているメニュー看板のレプリカ。

手に持つのは、九州のブレードランナーマニア、加藤テツナオさん(右)。

実際の映画で看板をデザインしたトム・サウスウェルさんのデータを元に、独自に作ったという。

 

レゴで作られたポリススピナーの一点もの作品。

白い噴射煙もレゴブロックだ。

作者は、貴重なレゴ界のブレランマニアKABAさん(右)だ。

 

イベントの後半になると、参加者の皆さんから、「ブレードランナーの日を決めたい!」との声が上がった。
 
「スター・ウォーズ 」の場合には、5月4日が「スター・ウォーズの日」に制定されている。
劇中の名台詞「May the Force be with you(フォースと共にあらんことを)」とMay the 4th(5月4日)をかけた語呂合わせで決定された。
 
そこで「ブレードランナー」の場合を考えると、普通なら、6月25日アメリカ公開日や、7月10日の日本公開日になるはずだ。
 
しかし、さすがに猛者揃いのイカれポンチ達(褒めてる)!
ある意義深い日が提案されたのだ。
 
それは、劇中のヒロイン、レイチェルを演じたショーン・ヤングの誕生日11月20日だ。

 

なぜなら、ショーン・ヤングいわく、彼女が読んだブレードランナーの初期の脚本(?)には、映画の設定年代が「2019年11月20日」となっていたという。
奇しくも、彼女の誕生日が11月20日だったから、「わお!私の誕生日じゃないの!」とビックリしたという。

 

結局、映画からは、日付けは削除され、「2019年11月」となったが、こんな、ひと握りのファンしか知らないような小ネタが出てくるんだから、闇が深いイベントになった😆
 
ということで、勝手に、参加者の間では、ブレードランナーの幻の設定年代にして、ショーン・ヤングの誕生日「11月20日」を、ブレードランナーの日に制定することになった!
 
この日付けの周辺で何かしらやりたいけど、出来るかなあ…。
20日は平日なんだよね…😆
 
まずは、「ブレードランナー」究極試写版のレストアを完了させないとなあ。
その前には、リンチ版デューン究極試写版を完成させないとだし。
やりたい事が多い…
 
最後に、普通の参加者として応募くださったのに、受付のスタッフが足りないため、快く手伝ってくださったPIROさんご夫妻には、深く深く感謝申し上げます。
 
お二人がいなかったら、絶対大混乱だったと思います!